真珠のカーテン
Rin
真珠のカーテン
空に向かって光を放たないでください
私にだけ心を預けると
からっぽになったあなたの七色
雨粒のように降ってきた真珠の
カーテン
9時10分の時計の針 汽笛の音がなる
ホームで「さようなら」と言った一言が
君の横顔が美しく 蜃気楼のようにゆがんでいた
最後まで涙を永遠に 戻ることもない
切符を買いに 不思議の国へ
空に向かって光を放ってください
天国にいるあの人に
真珠のカーテンを作ってあげると
高く舞い上がった光を 受けとめて
淡いオレンジの夕暮れに 一人暮らし
雲に被う道筋を 私に案内して
最後まで涙を永久に 戻ることのない
ボートで誓った あの言葉
最後まで涙を永久に 戻ることのない
彼の差し延べた
塊は
砕け散った欠片のように
二度と帰らない あの二人に
真珠のカーテン Rin @Rin_2019
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
Happybirthday/Rin
★0 エッセイ・ノンフィクション 連載中 2話
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます