128.あれから数日が経過しました
あの一件から数日経過し、ようやく私は部屋から出るお許しが出ました。アリーから……まだ休むべきだと言われたけれどね……うちの可愛い天使は案外心配性みたいです。
そして、王家と魔法省が今回のかつての災厄による騒動を発表した。これに民衆は驚き動揺したが、すでにその災厄はヴィオル・アスカルド侯爵……じゃなかったわね。ヴィオル・アスカルド公爵令嬢によって消滅された事も発表された。
事実は全然違うのだけれど、ヴィオル様曰く
「知らぬ間に勝手に消滅していたけど、災厄の事を発表しないと、エリザベスちゃんもあのバ……カイン王子達も悪者扱いされてしまうし、誰かがそれを消滅させたって事も言わないと民衆は納得出来ないでしょ?だから、私が槍玉にあげられたの。正直めんどうな話だけど、私以外にそんな事出来るのがいないから仕方ないって一蹴されちゃったわよ……全く……」
と、溜息をついてそう言っていた。正直あの事について私が語る訳にはいかないので、ヴィオル様には悪いけれど、国を救った英雄になっていただきましょう。
で、私の罪を偽証した令嬢達は、その発表の後すぐに牢から出る事となったので……
「お待ちしてましたよ。お三方」
すでに私はリーガルに指示を出し、彼女達を王都に建設した「パルフェリア2号店」の住み込み従業員として働いてもらっている。
幸いというか、彼女達は親の借金返済の為にこっそり働いていたらしく、彼女達は立派な即戦力になった。
そして、問題となったのはエリザベス元公爵令嬢の処遇だった。それは、「あまりにも処分が厳しすぎないか?」とか、「操られていただけなのならもっとやり直す機会を与えてもいいのでは?」という減刑を求める意見が多数だった。
しかし、彼女がそれを求めてはいないので、結局は彼女の処遇は変わる事はなかった……
さて、今回の一件を発表し、騒ぎも少し落ち着いてきたのでヒエンとレイカがアリーの専属メイドとして復帰したわ。
そして……
「今日からよろしくお願いしますね♡ご主人様♡さぁ♡早速一発お願いします♡」
「今日からよろしくお願いしまひゅ……!!?(舌噛んだ)」
私はドMメイドとドジっ子メイドを手に入れた!
私の精神疲労がアップしました!
はぁ〜……うん……こんなノリでいかないとやってけないのよ……本当に……
まぁ、とりあえず専属2人の事は一旦脇に置いて……
私は、話があるからと、ヴァン王子からお呼びをもらい、私はヴァン王子に指定された中庭に向かった。
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