44.手作りのお弁当っていうのもありよね!って言ってもサンドウィッチだけれど……

私達が続いてやって来たのは普通の公園だった。


「えっと……お姉様……?お姉様は先程ランチにしましょうっておっしゃっていましたけれど、何故公園なのですか?」


どうやら私の可愛らしい天使な妹はどこかのお店に入るものと考えていたようだ。うん。まぁ、それも悪くないんだけど……


「じ……実は……コレを作ってみたのよ……」


私は実はずっとさっきから手に持っていたバスケットを開けた。


「コレは……サンドウィッチ……?もしかして……!コレ……!お姉様が……!?」


「えっと……まぁ……うん……」


そう。このバスケットには私が自ら作ったサンドウィッチが入っていた。


昨日の深夜に、ふと……姉妹仲良く出かけるなら手作り弁当が必須じゃないか!というのに至り、まさに深夜のテンションで完成させたのがこのサンドウィッチである。

本当は本格的なお弁当にしたかったけれど、深夜という時間帯と私の技量ではサンドウィッチしか作れなかったのだ。ん?深夜で何で私が行動出来たかって?それはもう、深夜テンションと妹を想う心がそうさせたとしか言えない。


アリーは私のサンドウィッチを見て呆然と固まっていた。これは……やっぱり私の手作りなんて食べたくなかったかな……?なんて断わろか考えてるのかしら……?


「あの!ごめんなさい!私の作ったのなんて嫌よね!やっぱり!お店に行きましょう!お店に!」


そう言って私がバスケットをしまい、ランチを食べる為のお店を探しに行こうとすると……


「嫌じゃありません!!」


と、アリーに珍しく怒鳴られたので、私は思わずビクッとなった。


「お姉様の手作り!!是非食べたいです!!早くいただきましょう!!」


と、私の手を握って言ってくれた。その言葉と表情に嘘は見受けられなかったので、私は異空間にしまっていたビニールシートを出し、ビニールシートをひいて私達はその上に座った。


「それじゃあ!お姉様!お姉様のオススメを早速お願いします!」


アリーはそう言って口を大きく開けた。


えっ!?コレは……まさか……私がこの可愛くて天使で女神な妹に食べさせろと!!?そんな恐れ多いことをしていいんですか!?いいんですか!!?

けど、妹は未だに口を大きく開けている。このままだと、口の中に虫とかが入ってきちゃうし、致し方ないのよね!これも姉としての当然の務め!決して役得なんて思ってないわよ!


私はとりあえず手近にあったサンドウィッチを手に取り、それをアリーの口に運ぼうとして、ある事に気づいて手が止まった。


すると……


「いけません!!アリー様!!」


誰かが私の手を弾いて、その衝撃で私が手に持っていたサンドウィッチは公園の芝生に落ちてしまった。


私の手を弾いたのは、私の家の従者だった……

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