32.前世でも今世でも受け身だった私がどうやって誘えばいいの!!?

そして、私とアリーの14歳誕生日当日……私はキョウカに言われた通り、妹と一緒に遊びに行く誘いをおねだりを実行する事に決めた。


あの時のキョウカ曰く、


「一緒に出かけようって誘った時に、普通に了承すれば嫌われてないって事ですし、何かと理由をつけて断るなら嫌われているって事ですよね。ウジウジと嫌われてるかどうかを考えるよりはハッキリさせた方がいいと思いますよ」


との事だ。確かに、ウジウジ考えていてもしょうがない。嫌われているかどうかをハッキリさせよう。もし嫌われてると判明したのなら……その時は潔く死のう。


こうして、私は決意を胸に私とアリーの誕生日会のような物が始まった。ちなみに、この会には、カイン王子にヴァン王子にグラン様も参加されていたりする。

そして、開始早々にアリーの周りには沢山のプレゼントの山が。それとは反対に、私の周りには何もない。これは、私が好かれてないのもあるが、私自身が私にプレゼントよりも妹に!と言ってるからもある。妹が喜ぶ姿が私の何よりのプレゼントだ。


「アンナ……今年も本当にプレゼントはいらないのかい?」


「そうよ。アンナちゃん。たまには何でもおねだりしてもいいのよ?」


「そうですよ!お姉様!私もお姉様にプレゼントを差し上げたいですわ!」


が、どうやら私の家族は私が何もプレゼントを要求しないのを不憫に思っているようだ。本当に優しい人達だ。いつもなら遠慮するのだが今年は違う。私は今回言わなくてはいけない事があるのだ。


「その……お父様……お母様……それに……アリー……私、今年は欲しい物があるんです!!」


私がそう言ったら、お父様やお母様やアリーが雷にうたれたような衝撃を受けたが、すぐに復帰し……


「何だい!?何でも言ってごらんなさい!!?」


「そうよ!私!アンナちゃんの為なら何でも用意してみせるわ!!」


「私もです!お姉様!じゃんじゃん仰ってくださいな!?」


私の滅多にないおねだりに興奮気味の3人。よし。とにかく妹と一緒に出かけたいと言おうと思ったところで、私は固まった。


あれ?一緒に出かけたいってどう言えばいいんだっけ?


今世では誰かを誘ったりした事は一度もない。キョウカは何も言わずともついてきてくれるし。

では、前世では言うと……女友達はたくさんいたが、みんな「カラオケ行かない?」と積極的に誘ってくれる友達ばかりだったので、私から誘ったりする事は一度もなかった。


どうしよう……!?ヤバい……!?どう誘ったらいいの……!?


頭の中がそれでいっぱいになりパニックになる私。しかし、期待に満ちた3人はジッと私を見つめていた。えぇい!?ままよ!!!


「あの……!その……!私にアリーをくださいッ!!!」


『えっ?』


その場にいた全員がそんな声をあげて固まった。……あれ?私……なんか間違えた……?

そして、いち早く復帰したヴァン王子がボソリと……


「それだと、アリー嬢を嫁にくれと言ってるようなものだぞ」


と、指摘され、ようやく私は自分の間違いに気づいて、顔を真っ赤にして頭を抱えて悶絶した。


やっぱり……死んだ方を選んだ方が良かったかもしれない……

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