20.ようやく見つけた私の主

バシンッ!!


それはたったの一発。それだけで彼女の全身は悦びで震えそうになった。思わず声が出そうになったが、先程鼻で笑っておきながら、すぐに声をあげてしまうのマズイと必死で声を抑えた。


バシンッ!!バシンッ!!バシンッ!!


だが、そんなキョウカの状態を知らないアンナは続けざまにキョウカのお尻を平手で叩いてくる。たったそれだけの事に、キョウカは全身が悦びで震え、快楽の頂点に達して足がまともに二本足で立てなくなりそうになる。実際、拘束されてなかったら立てていなかったかもしれない。今のキョウカはまさにそんな感じだ。


(あぁん……♡な……ナニコレ……!?こんな感覚……♡私……♡知らにゃい……♡)


お尻を叩かれる度にキョウカの全身に甘い痺れが襲い、目は完全にハートマークになり、口からはヨダレが少し垂れ流されていた。この状態だが、キョウカの容姿は不細工になっておらず、むしろ、より女としての色香が垂れ出てるのだから恐ろしい限りである。


ふと、キョウカは自分の養父の言葉を思い出した。


「お前の腕に見合う主といつか出会えるといいな」


養父はずっとキョウカにそう言い続けていた。それは、娘を想う父としての言葉であり、自分より強くなりすぎて、驕りが強くなったせいで、いつか失敗を起こすからもしれないという頭領としての心配の意味を含めた言葉だった。


(あぁ……♡頭領……♡私……♡私……♡やっと会えましたわ……♡私の腕に見合う主に……♡私に……♡こんな快感を与えてくれる人……♡他にいまへんわぁ〜……♡)


キョウカはアンナにお尻を叩かれる悦楽に浸りながらも、遠くの地にいる頭領に自分の主が出来た事を、自分の心の中で告げた。


キョウカの頭の中で、頭領が親指をグッとしていい笑顔で微笑んでいた。

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