21.Mの覚醒とゴロツキ達の後始末
ふぅ〜……数回程キョウカのお尻を叩いた私は、キョウカはピクピクと震えてるのを見て、流石にやりすぎたかなと思った。
いや、今更気づくなよって思われるかもだけど、このメイドお尻晒されても平然としていたし、痛い事も何回かされて平気そうだったし……と、キョウカの真っ赤なお尻を見て心の中でそう言い訳する私。
「えっと……その……大丈夫……?」
思わずそう尋ねてしまう私。しかし、向こうからの返答はない。えっ?まさか……やりすぎて気絶した……?
「……大丈夫……です……あなたに……従います……だから……」
おっと……気絶はしてなかったか……しかも私の言う通りにしてくれるらしい。良かった〜……頑張ってこっちも耐えながらお尻叩いた甲斐があったわぁ〜……が、次のキョウカの言葉で私は完全に固まることになる。
「もっと……!叩いてくだひゃい……♡♡♡」
「はぁ?」
どうやら、あまりに効きすぎてMの覚醒をしてしまったようだ……
一方、アンナ達の様子を一部始終観察していたアリーは……
「あぁ……!?お姉様にあんな風にお尻を……!?なんて……!なんて羨ましい……!!」
「お嬢様」
「その扉は開けてはいけません」
ヒエンとレイカは思わずいつもの冷戦なツッコミをいれる。
「分かってるわよ!それに……私……どっちかと言うとお姉様のお尻を叩いてみた……って!?何を言わせるのよ!?」
別に何も聞いてないのに、勝手に自爆したのを八つ当たり気味に言われるヒエンとレイカ。このまま会話を続ければ、この姉好き妹令嬢が妙な扉を開けると判断した2人は別の話題を振る事にした。
「ところで、お嬢様……」
「エリザベス公爵令嬢はどうしましょう?」
これまで、ヒエンとレイカはアリーの指示で、アンナの悪口を言った従者や害をなそうとした者を始末してきた。だから、そういう指示があるだろうと2人は思っていた。
「エリザベス公爵令嬢には特に何もしないわ。相手が相手だし、下手な事をすればお父様やお母様に迷惑がかかるわ。多分お姉様も同じ考えでしょうし」
先程まで姉の姿を見て恍惚の表情を浮かべていた者と同一人物とは思えない冷静な判断を下すアリー。
「まぁ、お姉様の柔肌に触れた男達は許すつもりはないけれどね」
アリーは今度は本当に冷たい冷笑を浮かべてそう言った。これは男達はただではすまないなとヒエンとレイカは思った。
「それにしても……お姉様にお尻を叩かれるのも……いや……でも……私は叩いてみるのも……」
と、また姉の監視魔法で姉を監視しながらそんな事を呟くアリー。これからは、アリーが変な扉を開けないようにするのも自分達の仕事だと思うと頭が痛くなるヒエンとレイカだった。
その後、アンナ襲った男達は何故か全裸で城門前に放置され、男達は城門で猥褻物を晒した罪で捕まった。
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