学園へのプロローグ2

いつの頃からか、日本を中心に特殊な力を持つ人間が産まれるようになった。


異能力

原初の発生は不明。研究所の間では、かつて行われていたと言われるとある戦争が原因と噂されているが定かではない。

長年の研究の上で分かった事は4つ。

1.能力者の多くが日本人である事

この事から原初の異能力者は日本となる地にいたとされている。

2.異能力は遺伝して受け継がれる事

同じ血を引く者が類似した異能力を持つ事から、異能力は血に宿ると言われている。

通称遺伝型

ただし必ずしも受け継がれるわけではなく、何世代も後に異能力が発現したケースも珍しくない。

3.遺伝による異能力は複合されない事

両親が両方とも異能力者だとしても、子供が発現できる異能力はどちらか1つと言われている。

しかしながら必ずしも異能力を発現できるわけではなくデータが少ないため、イレギュラーな力を持つものがいる可能性はある。

4.遺伝ではなく突如異能力が発現する場合がある事

家系に能力者がいない。または類似した能力者がいないにも関わらず、異能力が発現してしまう場合がある。

通称突発型

原因は不明。子孫に遺伝しない。

発現率も低く研究の進まない箇所である。

遺伝型で異能力を発現した者が、突発型に目覚め2つの異能力を宿したという例もあるが、日本国内に100人程しかいないらしい。


日本国内に異能力者が増える中、能力を使い人を助ける者、逆に悪事を働く者、能力をひた隠しにする者、異能力者を差別する者

様々な派閥が生まれた。

そんな中日本は、異能力者を管理育成するための学園を建て、異能力を発現した者は必ず管轄下の学園への入学を義務付けた。

そのうちの1つ

神無月学園かんなづきがくえんは、異能力者と非異能力者が共学する学園である。

異能力を発現したが一般人として生活したい能力者が多く通い、非異能力者も入学できる少し敷居の低い学園と言われている。


そんな学園へ転校の案内が来たのが全ての始まりだった。


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