第21話 おかーさん

週末の抜け道にはケーサツが張ってることがありますね。一旦停止無視の車を摑まえようとしてたり、スピード違反の車を見張ってたり…。


今日みたいに寒い夜の事です。

子供の塾のある日は夜7時に車で塾に送り10時過ぎに迎えに行ってました。

田舎の田舎地方に住んでいたので自転車で行ける所には塾がなかったんです。


週末の金曜日私は塾が終わる時間に合わせて車を塾の隣りにあるドラッグストアに停めて私は買い物をしています。

子供がお店に入ってきて合流というのがルーティンでした。


大通りはこんな時間でも渋滞します。細い道をぐるりと回るのがいつものルート。

いつものように細道に入るとライトを振りながら警察官が近づいてきました。車を脇に停め窓を開けると

「こんばんはー」と声をかけられ

「おかーさん、ちょっといいですかあ?飲酒運転の検査してるんで協力お願いしまーす」

「はい」

「じゃおかーさん、ここにハーッってして下さいねー」

ケーサツに協力するのはやぶさかでないのですが、おかーさんって言葉を連呼されるのは複雑な気持ちになりました。

私より年上の人におかーさんと呼ばれるのは生理的に納得できない事に気づいて驚きました。


ワタシハ、アナタノオカーサンデハアリマセン


しかしおねーさんでは白々しすぎるしオバサンではリアルすぎで失礼になるのであろう(笑)と瞬時に判断してハイハイと指示に従いました。


支持の合間におかーさんを連呼されてましたが大人らしくスルーして、

「はい、おかーさんありがとうー」と無事に開放されました。


後で聞いたのですが細い道の奥に大きなマンションがあり定期的に取締をしているんだそうです。


そして車に乗る前にチョコが食べたかったのですがウイスキーボンボンしかなくて結局食べないで出かけましたが…食べなくてよかった。

食べて飲酒運転の疑い…とかなっちゃったら大事です。

どうなんでしょうね?





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