中学・高校⑨ ねじれ
小学生の時に盲目的に従っていた時とはいざ知らず、親たちの「教育」はおかしいのではないかと気付きだしていた。CDラジカセを破壊された友達もいなければ、携帯を2週間で取り上げられた友達もいない。
親の「教育」の在り方に疑問を抱き、親に反論するようになる。
「うるさい」「干渉しすぎ」「ほっといてくれ」
しかし、親も頑固だ。「お前のことを考えているのは自分達だけだ。愛しているからこそ言ってるんだぞ。大人になったらわかる、感謝するはず。だから言うことを聞きなさい」
まるで「子供が誤った思想に侵されそうになっている。私たちが正せねば!」という感じだった。
当然議論は平行線。両者は一向に交わることはない。そんな日々が続いた結果、僕が至った結論はこれ。
こいつらは何を言ってもわからん。
もういい。
親の言うことは聞かなくなっていた。
真面目に一途に勉強して何になる?馬鹿らしい。
塾の帰りにゲーセンに寄ったり、塾をさぼってぶらぶらしたり、制服を脱いでパチンコ屋に忍び入ったりといった事もしだす。
昔の自分が知ったら「うわー不良ー!」と驚いたかもしれない
帰りが遅くなっても、「授業が長引いた」「わからない事があって質問してた」
平気で嘘をつくようになった。
日に昼食を含めた飲食代として500円支給される以外いわゆる小遣いを貰えなかった僕は友人から万単位でお金を借りたりもし出した。
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