小学生① 連行
小学2年生の夏休み前だったろうか。学校帰り急にK氏に車で外に連れていかれた。ある建物に着き、二人で入ると受付でK氏はなんだか手続きのような事をしている。なんだろうと思っていると、同じ年代の子がたくさんいる教室に入れられた。
ただ中には同じ学校の子は一人もいない、違う学校の知らない子ばかりだ。混乱した。
そうしていると急にテストが始まった。聞いてない。配られた用紙を見る、よくわからない。というか問題文も意味不明であった。ちんぷんかんぷんなまま答案を提出し、ちんぷんかんぷんなまま家に着いた。
なんだったんだあそこは。結局親たちからは何の説明もなかった。
ま、いっか、もうあの建物に行くことはあるまい。そのまま布団に飛び込む。
良くなかった。
知る由もなかったが、そこから始まったのはとても「ま、いっか」ですむようなものではない、スパルタ教育という悪夢より怖い現実がだったのである。
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