ペットと私

秋月蓮華

第1話 亀吉と私

亀吉と私


ペットは最後まで面倒を見ましょうとは良く言われている。

私の場合、親がペット好きだったのか祖父母もペット好きだったからかかなりペットは飼っていた。

幼少期にはふくちゃんとピーコというインコ、二羽が死んでからはハムスターやら金魚やら、亀やら、

私が中学生の時には犬、私が成人してしばらくしてから猫も飼った。猫は現在二匹、

とても元気である。猫の方はずっと私が使っている二段ベットの上で好き勝手に眠っている。


猫や犬については後で語ることにして、亀について話そうと思う。

カクヨムでせっかくアカウントを作ったんだし、

匿名短編コンテストのログばかり上げてるのも何だから、

エッセイっぽいものを書いて見ようと言うことに亀について語りたかったからが合わさって、この文が出来た。

出来ようとしている。現在進行系。


亀は第一期と第二期に別れる。第一期は母方の田舎の田んぼからとってきたとても大きな亀二匹。

どうして亀を飼うことになったかと言えば弟が好きなのである。亀。

タートルズとか大好きだった。多分、今も好きかも知れない。忍者タートルズ。アメリカの映画やらアニメやらで、

亀四匹が謎の液体を浴びて二足歩行して謎の液体を浴びたネズミの師匠に教わって悪と戦う話である。

第一期の亀は大きかった。世話をしていたのは弟というか、母親だった。第一期の亀は一匹は死んだ気がするし、

もう一匹は逃げた気がする。余りその編は覚えていないし、重要なのは二期の方である。


多分、弟が何処からか買ってきたか、また拾ってきたかのどちらかである。この時点でアバウトだが、

記憶なんてそんなものである。そんなに大きくない亀二匹であり、現在は一匹だけである。

かなり前にもう一匹は行方不明になってしまった。誰かがもっていったのか、自力で家の前の川に行ったかは知らない。


残った一匹は亀吉といつの間にか名付けられていた。世話は母親、亀吉はプラスティックの衣装ケースに

地元のお水を入れてそこを水槽代わりに生活していた。たまに冬眠。冬眠管理も母。母すげえ。

私は餌を飼ってきてたまに亀を眺めるぐらいである。そんな日々が続いていた。


そして二千十八年、八月三十一日事件が起こる。

外が土砂降り、家の前の川の橋に流れてきた流木が詰まって水かさが上がって我が家が床上浸水、家が一階部分が水没である。

もっていた本がやられたとかあるけれども、これは書くと長くなるので置いておく。

家が床上浸水していく中で、亀吉のケースをとにかく上にもっていこうとしたら重かったので側に合った小さめの水槽に

亀吉を入れて上にもっていき避難した。


家、水浸し。

家族はみんな無事で猫たちも無事だったりしたけれども、そこからが大変だったけれども語ると長くなるので置いておく。

父母は公営住宅の方に移動して私と弟は二階の自室が無事だったので今も家に住みつつ、日々を過ごしているわけだが、

亀吉はと言うと


逃げた。


気がついたら逃げていて弟に言ったところ、川に行ったんじゃ無いか発言、とにもかくにも亀吉は逃げていた。

原因は分かっている。水槽という名の衣装ケースが狭すぎたのだ。亀吉は餌をあげまくったので、とても大きくなっていた。

避難していたときに小さい水槽に入れていたら家に一度戻ったときに逃げていたりしたし。

大きくなった亀吉は衣装ケースがとても狭かったのだ。

かといって、こっちは自分達のことで手一杯だったのと亀吉を探そうにも探せなかったので、見つかったらそれでいいやぐらいで

話は終わった。


それから少しして、お昼頃、私は家の前の川を覗いた。


悠々と亀吉は家の前の川で泳いでいた。住みやすいところを見つけてそこにいた。元気にやっていたのである。

川に無事に到着して川で暮らしていたのだ。本当ならば捕らえれば良いかもしれないが、たもが無い。

捕まるのかというのも有り、現在も捕獲については保留中である。

面倒は見られるけれども、また逃げたら逃げたというか、川の方がのびのびしている。


亀吉はと言うと最近はとても暖かくなったせいもあり、川縁に上がってはひなたぼっこをしつつ

私が見ていたら気がついたように川に飛び込んで川縁の所に隠れてしまう。


しかし、衣装ケースにいるときよりも、元気すぎるよな。亀吉よ。

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