第7話 うさぎ
「うさぎ…」
そう…彼女はうさぎの写真集を机に広げて…まるでお母さんが可愛い赤ちゃんの寝顔を見るような目で見ていた。
しかし次の瞬間、後ろに僕がいることに気づいた彼女は
「きゃっ!びっくりした!あっ!ごめんなさい。」
「ううん…驚かせてごめんね。うさぎが好きなの?」
彼女は恥ずかしそうに頷いて、僕の方に向き直した。
「うさぎ…好きで家でも飼ってます。うさぎだけじゃなくて動物全般好きです。」
「そうなんだ…可愛いよね。一人暮らしをしてからあまり動物と触れ合う機会がないなぁ。
僕は実家に犬がいるんだ…ちょっと会いたくなったなぁ…」
その時…少しお腹が空いてきたのを思い出して、
「良かったらそろそろお昼食べに行かない?」
「はい。行きましょうか!」
…そうだ!!
僕はお昼を食べてから彼女を連れて行きたい場所が見つかった。
地下鉄の駅近くのカフェでランチを食べて食後にアイスティーを飲んでいる時…僕は彼女に切り出した。
「結衣ちゃん…この後、少し行きたい所があるから付き合ってもらえますか?」
「もちろんです。午前中は私のワガママだったからお付き合いしますよ。」
「ありがとう…でも…図書館も新鮮で良かったよ…」
「本当に…?嬉しいです!!」
僕達はまた地下鉄に乗って街の方へ戻ってきた…
「ここだ…さあ…着いたよ…」
「ここは…」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます