第92話 首元に刃物
――――――
―――――――――シュ―――!
――――――――――――――――――シュッ!!
鈴木「(――瞬時に俺の首元に、涼葉さんの刀のような鉛筆と、柳生さんの鎖鎌が……突きつけられた――――――。)」
涼葉「かまいたちが、血を欲してる。」
鈴木「ぁがぁあづぁずっ……。(言葉になりません……。お願いですから、命だけはお助けくださぃ。)」
明彩「涼葉、柳生さん! 遠慮なく鈴木の首を、はねていいわよっ! こんなに可愛い笹島さんのおっぱいを揉むなんて死んで詫びなさい! あんたは、図書委員の恥だわ!」
柳生「鈴木、見損なったぞ。おっぱいを揉みたいなら、何故――私に相談してくれなかった?! 私ならいつでも……。残念でならない。私と鈴木の仲じゃないか!」
鈴木「……っぁゔぁぁづずっ……。(そんな仲になった覚えはない……。っぁ刃先が、首に当たってますょ・・・。)」
明彩「あっ、でも鈴木にそんな度胸があるとは思えないわねっ! だから、何かの事故だったんでしょ! あんたみたいな、腑抜けが、女の子のおっぱいを揉めるはずがないわ。だから、みんな許してあげて。」
涼葉「鈴木、私も小さいけど、おっぱいはある。」
笹島「あはは。鈴木くんは、みんなに愛されているみたいで、羨ましいな。それにしても、涼葉さんの刀のような鉛筆と、柳生さんの鎖鎌。どちらも、素敵な道具で、本当に何かが出ても、守ってもらえそうで、安心しましたよ。あはは。」
鈴木「(もしかして、わざと・・・。おっぱい発言をして、涼葉の刀のような鉛筆と、柳生さんの鎖鎌を出させたのだろうか……。もし、そうだとしたら、どうしてそこまでして――。分からん。思考していると、明彩が近づいて来て、耳元で小さな声を出した。)」
明彩「――感謝しなさいよっ。助けてあげたんだねからねっ。ホント、バカよね。美人に囲まれて、鼻の下伸ばしてるから、笹島さんにハメられたのよ。気をつけなさいよ。笹島さんは爽やかそうに見えるけど、何か裏があるのかもしれないわよ。忠告はしたからね。それに――助けてあげたお礼! 夕ご飯のおかず、ひとつでいいわ。1番美味しい料理を私に、よこしなさいよっ。」
鈴木「(そう言うと、明彩は俺のポケットにいつかの、犬の縫いぐるみを入れると、何事もなかったように立ち上がった。そうして、腰に手を当てて、大きな声をあげた。)
明彩「蒼石由来の神社があるなんて、素晴らしいじゃない。みんなで行かないと、図書委員失格よねっ! よーし、私も本についてもっと、詳しくなるんだからっ!」
涼葉「図書委員として、がんばる。」
柳生「いつでも、準備はできているぞ!」
笹島「みんな、ありがとう。嬉しいなっ。あはは。」
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