第82話 柳生貴依奈さんとエッチ
鈴木「(指で柳生さんの背中をなぞるように、ゆっくりと動かしていく――)」
柳生「……ぁっ……、ぁぁ……。っ……ぁぁぁ……。」
鈴木「(体をくねらせて、悶えるような声をあげる柳生貴依奈さん。俺は、今柳生さんの体に触れているわけではない。エアーで、柳生さんの体をくすぐる仕草をしているだけなのである。しかし、なんとも恥ずかしい……。)」
柳生「お願いだ、やめないでくれ。まだまだ妖魔は戻っていないのだ。つぎは首から耳たぶをくすぐってくれ。その次は、おっぱいを頼む。」
鈴木「(催促されて、柳生さんの首筋に指をそえるように、手を動かす。)」
柳生「……ぁっ……、ぁぁ……。っ……ぁぁぁ……。っあぁ……ぁぁ……。気持ちいい。こんなに気持ちいいのは、生まれて初めてだ。妖魔がどんどん戻ってくるぞ!」
鈴木「(俺はその後も、柳生さんのリクエスト通りに、くすぐった。くすぐり続けた。そして、ここからの過程は・・・読者のみなさまにお任せしたいのだが、柳生さんは愛液をぐちゃぐちゃと、それはもう気持ちよさそうに、声を上げていた。なんでも、そうでもしないと、宝蔵院爆炎龍で失った妖魔は取り戻せないらしいのだ……。さて、このド変態の体質を持つ柳生さんに、俺はひとつ忠告しておきたいと思う。)柳生さん、ひとつだけ、言わせて欲しい!」
柳生「いや待て! まずは私から、お礼を言わせて欲しいのだ! 私は鈴木君のことを勘違いしていた。ずっと何もできない男だと思っていたのだが、鈴木君は最高のテクニックの持ち主だった。本当に感謝している。」
鈴木「変だな。褒められているのに、全く嬉しくない……。そして、そのことなんだが……な! 宝蔵院爆炎龍は、もう二度と打つな! これ以上男性の犠牲者が出ると思うと……。」
柳生「鈴木がそこまで言うのなら、よし! 分かった。」
鈴木「え? なんだか、あっさりだな……。」
柳生「鈴木の以外の男性の前では、打たないと約束しよう! それなら、いいだろ。これからもよろしく頼むぞ!」
鈴木「(手を差し出された。恥ずかしそうに笑う柳生貴依奈さんの笑顔に、吸い込まれそうになる。その美しさに、思わず手を差し出す。しっかりと握られる。)」
柳生「やっと、私の生きる理由が見つかった。ありがとう。感謝の気持ちでいっぱいだ。決めたのだ。私はこれから、鈴木のために生きよう。あぁ気にするな、生活まで邪魔するつもりはない。」
鈴木「(……新しい仲間ができた! そんな風には、喜べないのは何故か……。なんか、うまく丸め込まれたような気がする……。まぁ現実の世界に戻れは、残念なのだが……もう柳生さんと会うことはないだろう。っえ――今、残念だと思ってしまった……。妖怪町に来て、俺もテンパってるんだろうな。)」
涼葉「ふぁ〜あ。よく寝た。」
鈴木「(と、涼葉さんは起き上がると、改めて牛鬼退治の成功に喜び、白い歯を見せてにかっと笑っていた。これで、傘お化けの新しい宿が買えることだろう。)」
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