第81話 羞恥プレイ
鈴木「(柳生さんの結界は幾重にも重なり、そこから放たれた、炎に包まれた龍のような聖獣……あれなんだっけ……? どこかで見たことがあるような。まぁいい。それが、牛鬼を形なく燃やした訳で、それにしても、その破壊の力によって地面はまるっと穴が空き、川の水まで吹っ飛んでしまう始末だ。涼葉さんは安心したのだろうか……。ぐっすりと眠ってしまった。その寝顔は本当に、可愛い。)」
柳生「――おーい、鈴木っ! 私の奥義をいい加減に扱うな。あれは、四聖獣だ。天の四方を守る4匹の聖獣だ。もっと敬え!!! バチがあたるぞ。」
鈴木「そうか、覚えておくよ。それにしても、すっげぇ妖魔だったな。」
柳生「私の手にかかれば牛鬼なんて、敵ではなかったわけだ。…………し、しかしな。ひとつだけ、お願いがある。見ての通り、私は今座り込んでいる。」
鈴木「(はい。確かに柳生さんは奥義を放ったその直後に力なく、ペタン、と女の子座りをして、動けなくなっています。そして、何かを言いたそうに、目をウルウルさせてこちらを見ています。……なんでしょうか。)」
柳生「鈴木――私が言いたいことが、見て分からんかっ?!」
鈴木「まったく。全然……。皆無です。」
柳生「見ての通り、妖魔を使い切ってしまった。でだな、私の妖魔の源はちょっと、言いにくいのだが………………………………………………………………………。」
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鈴木「どんだけ、言いにくいんですか?! はやく言ってくださいよ! 俺、もう驚かないと思うんで。」
柳生「そうか。それなら安心した。実はだな……。私の妖魔は、……感じないと戻らないのだよ。」
鈴木「(感じる? なんの話をしているのかさっぱりだ。)」
柳生「やはり、言わせるか。仕方ない……。――私の体はだな、くすぐってもらわないと、妖魔が戻らないのだ。」
鈴木「(って……言いながら忍装束をゆっくりと脱ぎ始めている柳生さん。大切なところだけは隠すように、服をはだけると、白い肌があらわになった。)」
柳生「くすぐってくれるか? おもいっきり、手加減なしで、お願いしたいのだ――!!!」
鈴木「(裸同然の姿で、頬を赤くした女の子に……、エッチな目でお願いされると、ドン引きしてしまう。)・・・ってか! もう妖魔を使う必要はないじゃないですか? 牛鬼は退治出来た訳だし。」
柳生「それはダメだ。ここは妖怪町。いつどこから妖怪がやってくるのか、分からんのだ。妖魔のない私など、ただの美少女。」
鈴木「(自分で言うか……?)」
柳生「それにだな……。先ほど鈴木にくすぐってもらっただろ。あれは、思いのほか。いや、これまでで……。………………とても言いづらいのだが……。一番気持ち、良かったのだよ。だから、私はもう――他の人では満足出来ない体質になってしまったのだ。鈴木でなくては、ダメなのだ!」
鈴木「ぇ……え。」
柳生「こんな恥ずかしい格好にまでさせておきながら、くすぐってくれぬというのか?! どこまで脱げば、いい? きさまは、変態か! それとも、私の体では物足りないというのか!」
鈴木「……は?」
柳生「この私が、羞恥心を捨て、ここまで男性にお願いしたことはない! 鈴木が初めてだ! どこからでもいい。おっぱいが好きなら、おっぱいから攻めてもらっても構わない。足の裏を攻めたいなら、私は苦手だが、そこからくすぐってくれ。最後は、太ももからゆっくり……、上にあがって、私の大切な部分をくすぐってくれ。お願いだ。妖魔を取り戻させて欲しいのだ!」
鈴木「(俺は今、牛鬼より怖い人に、絡まれている気がしてなりません。一体これは何プレイなのでしょうか……。)」
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