第66話 ツンデレ美少女を釣る方法

鈴木「そう言えば、明彩ってライトノベル好きだったよな?」


明彩「私が好きなのは、web小説だけどねっ。主にカクヨム。読み専だけど、アカウントも持ってるし。そうがどうかしたわけ?」


鈴木「(よしよし、本好きに変わりはないだろう。)俺今日から図書委員になったんだけど、一緒にやらないか?」


明彩「なんであんたなんかと、根暗な図書委員なんてしないといけないのよっ! 性格までネチネチして、体にカビが生えそうじゃない。あっ、まさか――きのこ類でも育てる趣味が出来たとか? まぁあんたには、お似合いだけどねっ!」


鈴木「(ぐさっ……。なんか、すごく馬鹿にされている。悔しい。しかし、こんなことで引き下がれない。)――まず言っておくぞ! お前は、図書室を全く理解していない。その証拠に、図書室にきのこなんて生えない! なぜなら本はカビが、大敵だからだ! よって空調は完璧なのだ。」


明彩「あっそ! それじゃあ!」


鈴木「っておい! ちょっと待ったあああ!!!」


明彩「まだなんかあんの? すでに性格がネチネチしてるじゃない、ヤダヤダ。」


鈴木「人の話は最後まで聞け! いいか、図書室にはカクヨムから出版されてる本がたくさんある。それに、自分で選書すれば、自分の好きな本を図書室に入れることが出来る。おまけに、それを人にススメことが出来る。」


明彩「……………………フガフガ……フガフガ…………。」


鈴木「(よしよし! いきなり食いつきがすごいな。ヨダレを垂らしながら、フガフガと言っている。もう一押しで釣れるぞ。チョロイ。)――特設展示を企画すれば、自分だけの棚を作れる。つまり、カクヨム棚を作ることが出来るのだ――!)」


明彩「私、図書委員やるっっっ!!! ちょっと、図書室で届け出だしてくるっ! 教えてくれてありがとうおおお!」


鈴木「(釣れた――。超大物が釣れた。学内一の美少女が図書委員に追加された。これは我が校始まって以来の歴史的快挙だろう。笹島さんを含めて美少女が、2人も図書委員だぞ。これで、利用者は確実に増える。そして、笹島さんからの――ご褒美のおっぱい――――も引き寄せた。一石二鳥とはこのことだ。やばいっ、ニヤニヤが止まらない。なんか今日の俺は冴えている。)」

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