第36話 ツンデレ美少女とクール美人の会話

明彩「涼葉が私を呼び出すときは、いつもここねっ。」


涼葉「誰にも邪魔されたくない。ゆっくり話すには最適な場所。」


明彩「まぁ鍵の閉められた屋上だから、誰も入れない……私達以外わねっ! あっ、そうだ! さっきのは、本当に私傷ついたんだからね。」


涼葉「さっき? それはいつ?」


明彩「とぼけないで。食堂で私だけ会話に入れなかった……。」


涼葉「あれは、あまりに彼のチャーハンが美味しそうだっただけ。」


明彩「本当かな……。」


涼葉「――それで鈴木、河童の記憶については?」


明彩「何も覚えてないんだって。どうしてかな〜?!」


涼葉「多分、記憶を消す消しゴム。ごっそりと消されてる。」


明彩「残念だなぁ。泳ぎが得意で、相撲が得意な鈴木君。格好良かったのになぁ。まぁ今は違う意味で可愛らしいって言うか……。」


涼葉「ごっほん。」


明彩「あっ、ごめん……なさい。」


涼葉「彼記憶はなくても、度胸は本物。私達が元々は1人だって聞いても、意識を失わなかった。」


明彩「頭が悪いだけかも。って違う違う。何言わせんのよっ! それに、鈴木君はまだまだ全然……、自分の能力に気づいてなさすぎ。」


涼葉「気づかせてあげる。それが、私達の仕事。」


明彩「できるかな〜。鈴木君鈍感だし……。」


涼葉「できる、できないじゃない。やるの。」


明彩「はぁい。わかりましたっ。」

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