女の子「ただいま！」

男子「――俺はとっさに、日記を閉じると、机の引き出しに、それを戻した。」

ドタバタ、ドタバタ。

男子「妹？　この状況はまずい……。お姉ちゃんのいない部屋で、男性が１人……。顔を合わせて変に怪しまれても困る。ということは、隠れるしかない！」

女の子「お姉ちゃん、どこ？」

ドタバタ、ドタバタ。

ギ、ギーー。

男子「妹がゆっくりと部屋に入ってきました。っ……え……。あれは、隣クラスのカーストトップに君臨するクール美人！！！　田中涼葉（すずは）さん。困惑です。……ってことは今、ジュースを買いに行っている田中明彩（あかり）さんと、田中涼葉（すずは）さんは、双子？！　すっげー美人姉妹なんですけど！　田中なんて名字は多いいので、誰もこの２人が双子だと気づいていない。この真実……まじすごい。ますます俺、見つかったら口封じのために、記憶消されるかも……。」

涼葉「姉ちゃんは、お出かけ中。漫画読もう。」

男子「読むな！　どっかいけ！　しっし！」

涼葉「よいしょ。」

男子「あぁ……スカートから、パンツ見えそうぅ……。涼葉さんってやっぱり超美人です。いやいや、そんな場合じゃなくて、涼葉さんからすれば、隣クラスの影の薄い男子がお姉ちゃんの部屋から出てきたら、悲鳴を上げるレベルだろうな。……やっべぇぇぇ。どうする……」

女子「この部屋、暑い」

男子「ぇぇぇえええ――制服、脱ごうとしてますよね！？」