第23話 ツンデレ美少女の部屋

女子「プリントのお礼! 仕方ないから、ジュース買ってきてあげる。留守番してて! 念のために言っておくけど、机の引き出しは、絶対に開けちゃダメだからね!」


男子「それを言い残すと、猛ダッシュで田中さんは出掛けて行きましたが……。机の引き出しとか言われると、余計に見たくなります……。」


ガチャ――


男子「日記……を発見しました。でも、見てはいけません。絶対に見てはいけません。」


……

…………

60秒経過。


男子「手が勝手に……。」


【日記】

月曜日

「いよいよ、水曜日に席替えです。どうか、鈴木君と、隣席になれますように。神様、お願いします。」


男子「そんなに、俺のことを思ってくれてたんだ……。」


火曜日

「学級委員の子に席替えで、鈴木君と隣席になれるように、ケーキを持ってお願いにいきました。快く裏工作を引き受けてくれたので、嬉しかった。学級委員、ちょろい。」


男子「まじ……?」


水曜日

「ついに鈴木君と隣席になれました。ドキドキが止まりません。でも、学級委員の子にお礼に行ったら、裏工作は失敗したそうです。でも、隣席になれたので、嬉しいです。学級委員の子は、階段から落ちればいいのに!」


男子「俺なんか、複雑な気持ちになってきたぞ。」


木曜日

「不思議なことが起きました。学級委員の子が階段から落ちたそうです。もしかして……、このノートはあれかもしれません……。」


男子「これって、やばいノートですか……?! そうだ、昨日はなんて書いてあるんだろう。」


◯月◯日

「明日は、鈴木君がお見舞いにきてくれますように。でも、もしこの日記を鈴木君が読むようなことがあったら……。鈴木君は――。」


男子「やばい。俺、お見舞いにきてるし……。次ページ……見るの怖すぎます。て、手が震えて、めくれないんですけど……。」

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