第21話 触って

青年「はやく潮を吹かせてあげないと。あぁ僕がいると恥ずかしい、そうだね。すぐに、出て行くよ。お二人で、ごゆっくりどうぞ。安心して、ここは誰も入ってこれない、そういう場所だから。それにクジラは、イカを食べたからね。しばらくの間は、スズキくんを食べたりしないよ。それじゃ。」



男子「田中さん……大丈夫? 今助けてあげるね。」


女子「……ねぇ。ぉねがいがあるの……。さっきの人が言ってたことは正しくて……」


男子「無理しないで! 喋るのも苦しいんでしょ!?」


女子「でも、大丈夫。まず、目をつぶって聞いて欲しいの。私と鈴木君って、隣席になったけど、私、鈴木君とちゃんと向き合えなくて辛かった。私だけが一方的に……。・・・ダメ。目、開けないで。(見られてたら、素直に言えなぃ。今日はちゃんと言うの。ずっとずっと昔のこと・・・。あっちの世界のこと・・・。)私ね…………。(あぁぁダメだ。やっぱり言えない。)でもね、鈴木君に助けてもらいたい。だから、脱がします。」


女子「私を触って?」

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