歯車が軋んで
忘れ去られてしまうことは
思っている以上に簡単
失望されてしまうことも
呆気ないほどに
卑屈になるな、落ち込むなよ
仕方がないよ、こういうもんだよ
歯車を常に回さなくては
ほら、足が止まっている
息が上がって苦しい
パクパク弱った金魚みたいだ
酸素ヲ、クダサイ
弱っちいからすぐに苦しくなる
油が切れて歯車が軋む
耳障りな音がキイキイと響く
足がもつれかかっている
喉が干上がって言葉が掠れている
嗚呼
世界に、またついて行けなくなる
置き去りにされる不安で
足が強ばって動かない
言葉を探している
世界よ行かないで
みっともないわたしを
置いて行かないで
否
醜く崩れたわたしを
粉々に無にして
(こわいのこわいのこわいの)
寂しくないように
跡形もなく
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます