仔犬になりたい

できることなら

キミの胡座をかいた膝の間に

スッポリはまるくらいの

小さな仔犬になりたい


何も考えずにまあるくなって

温もりに安心して眠る

尻尾をクルンと丸めて

黒い鼻面を擦りつけて甘える


それが許される仔犬になりたい


たまに頭を撫でてもらって

ふにゃふにゃになる

顎の下もゴロゴロ猫みたいな声出ちゃう

眉間の間をゆっくり触れられるのも

うっとりしちゃうんだ


足元にも転びそうになりながら、

まとわりついちゃうよ

苦笑しながらも

キミはわたしを抱き上げて

頬っぺ、スリスリとかしちゃうんだよ


ああ、仔犬になりたいな


寂しい時には

くぅんくぅんと甘え声だして

キミのところに駆けていきたい


ああ、仔犬になりたいな

小さな小さな可愛い仔犬に

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