手を繋いで

手を繋いでゆっくり歩こう

暮れかかっている空は

少し切ないけれど

これはこれでしみじみとした景色だ


ああ、ほら、山の方へと

沈んでいく太陽あれ

燃えているというよりも

うつらうつらと眠る前の微睡み


貴方の手はいつもサラサラしていて

わたしをうっとりさせる

その包み込む厚さも大きさも

無骨な働く手


手を繋いでゆっくり歩こう

腕を組むのもいいけど

こうしてしみじみと

温もりを感じる幸せ


形はもういいなと思う

穏やかに認められていることだけで充分

距離の遠さは寂しいけれど

補う信頼をわたし達は手に入れた


あの太陽が沈むまで

あと、どのくらいの時間があるのだろう

一緒に過ごせる残り時間はわからないけど

だから尚更、愛しい


手を繋いでゆっくり歩こう

人生の夕暮れに

貴方に逢えてよかったと思うよ


ありがとう

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