我慢という名で心を殺して
我慢は美徳だという
確かに誰もが何処かで我慢している
何も我慢しないままでは
世界は回らない
それはたいそうもっともに思えたので
わたしは我慢を重ねて
その度に自己満足していた
”わたしはちゃんとしている”
満足しているはずが
何故かその度、心はすり減っていった
いつからこんなに薄っぺらくなった?
どうしてこんなにズキズキ痛む?
遠くでわたしをみているわたし
我慢は確かに美徳で
譲り合う気持ちのない世界は
やっぱり殺伐としてしまうだろう
だから我慢を無くしてはいけない
だけどやっぱり
伝えたい、伝えるべきことは
ちゃんと伝えた方がいいと
今のわたしは思う
我慢という名で自分を追い詰めて
我慢という名で
そんな
我慢という名で心を殺す
それが我慢という名の
もう
いらない。
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