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目次
昔かたぎ
意地っ張りで頑固で石頭
見事なくらいに真っ直ぐで
言い出したら聞かなくて
不器用過ぎてぶつかって
いつの間にか
真っ白になった髪は
いつも短く刈り込まれている
相変わらずの鷹みたいに鋭い眼差し
【渇（かっ）しても盗泉（とうせん）の水を飲まず】が口癖
お父さん
相変わらずの昔かたぎを
だけどわたしは
ぶつかりながらも
嫌いになれない
ねぇ
わたしも
親というものにならせてもらって
随分と年月を重ねて
僅（わず）かなりとも
親の想いも
わかるようになった気がします
子であって
親でもあって
だからねぇ
わたしもやっぱりあなたの娘
昔かたぎと言われて
似ていると言われることが
ちょっぴり嬉しかったりするんです
不器用な親子だけど
お願いだから
長生きしてね
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