木漏れ日の森

小鳥たちが唄うようにさえず

まるで天上からの音楽のように


梢から降り注ぐ金色の光には

いつも暫し見蕩れてしまう


木々に囲まれた森で

澄んだ空気を胸いっぱいに吸い

柔らかな木漏れ日を全身にうける


生成の木綿のワンピースが

肌にサラサラと風を通していく


小さな道祖神に手を合わせる

願いよりも感謝を


わたしは此処で生まれた


今は離れた場所に暮らしていても

わたしの中には

いつも木漏れ日の森が息づいている


深い緑の匂い


出来ることならば

魂だけの存在になった時には


この森に還ってきて


小鳥たちのさえずりを子守歌に


ただ 静かに眠りたい

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