空に残る月
そして 朝が来る
宙ぶらりんのまま
また今日が始まる
寂しさとか切なさとか哀しみとか みんな
ありきたりなものばかりね
けど そのありきたりなもので
人生の半分はできてる
コーラの一気飲み
炭酸にむせて
一人で泣き笑いした
白い冷蔵庫の前
窓を開けて深呼吸する
涼やかな風を胸に
穏やかに絶望していく
静かな静かな時間
まだ笑える
それでも きっと たぶん
そっと見上げれば
明けはじめた
薄く光っている
空に残る月
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