第34話 射撃のスペシャルコーチ

 レースの後、メアリーと鳩鳥の二人はレース場で寝転がって談笑していた


「あんな小刻みにフットペダル込んだのは始めただぜ。あんがいい勝負だったな」


「ああ、まさか三輪車の負けるなんて!もう!」


「良かったら、銃も試してみないか? ハープーンガンに経験はもうあるんだろ」


「いいの?と言うか出来るの?」


「射撃場にどのレベルでも扱える練習用の銃があったはずだ。それで練習用のミニゲームがプレイできる」


「へー、楽しそうね」


「決まりだな。じゃあ早速行こうぜ」


 メアリーは鳩鳥と共に馬に乗って射撃場にむかった。射撃場の中はいくつもの銃が並んでおり、的が用意されている


「メアリーにはこの銃が良いかな」


 鳩鳥は数ある銃の中からオートマチックタイプのハンドガンを手渡した


「これが銃か」


「その状態じゃ弾は入ってねえ、射撃場横に長細い四角い箱があるだろそれが弾だ」


 メアリーは鳩鳥に言われたその箱を手に取った


「これね」


 鳩鳥は自分も練習用の銃を手に取り実演しながらメアリーに教えた


「それを銃の握る場所の底にある穴に入れて」


「こう」


 メアリーも羽鳥の真似をしながら操作する


「そうだ。そして上のパーツをこうして引く、これで弾が出るぜ」


 一通りの操作を終えてメアリーは愚痴をもらす


「なんだか操作が複雑ね」


「実在する銃の操作を真似てるらしいからな。でも一度覚えたら楽なもんさ、これでも撃つのが一番楽なタイプのを選んだんだぜ」


「ホントにぃ?」


「ホントだって。じゃあメアリーちゃん、今的を出すからそれを撃ってみな」


 鳩鳥は射撃場の定位置に立ちパネルを操作した。すると赤い点が書かれた四角い板が現れる


「アレを撃つのねよし」


「構えると銃の照準が出るから、それを頼りに撃て」


「なんか光ってる丸いのが突然現れたけどこれか! えい!」


 メアリーが引き金を引くと銃が火を噴き的が粉々に弾けとんだ


       「パン!」


           「バリン」


「やるじゃねえか、今度は複数の的を同時に出すぞ!」


 鳩鳥がそういうと七つの的が同時に現れた


「こんなにいっぱい撃つの!? えい!」


  「パン!」 「パン!」 「パン!」 「パン!」

 「パン!」   「パン!」   「パン!」


      「バリン」 「バリン」


     「バリン」「バリン」


「バリン」          「バリン」

        「バリン」


「ひゅー!全弾命中させやがった。クラスの補正無しに当てるなんて才能あるんじゃねえか!」


「ねえハトちゃん、銃がバグっちゃたみたいなんだけど!」


 メアリーが持っていた銃は、上の部分が後ろにスライドさせたまま止まっていた


「それは弾切れの合図だ! 入れた箱の部分を押して弾倉を取り出してまた新たらしい弾を入れろ」


「ようするにあの細長い箱を新しいものに入れ替えればいいのね!」


 メアリーは言われた通り弾倉を入れると、あの後ろに下がっていたパーツが元の位置に戻った


      「ガシャリ!」


 メアリーの様子を見て安心した鳩鳥は、メアリーの隣に立って自分も銃を構えて言った


「一通りの操作はもう覚えたな。次は動く的がウジャウジャ出るから一緒に撃とうぜ」


「うん! はあドンドン来なさい!」


 ミッション1スタートとメッセージが表示されて、鳩鳥の言う通りターゲットが出て来る


 「パン!」                   「バリン」

   「パン!」                「バリン」

  「パン!」                   「バリン」


 しかしターゲットの動きはゆっくりで、メアリーから見ても物足りない物だった


「いくら何でも的の動きが遅すぎないハトちゃん?」


「じゃあもっと早くするぞ!」


 こんどはいきなりミッション5とメッセージが出てターゲットが出現する。今度は後ろと前、上下左右にランダムな速さで動き、メアリーは目を回した


「なにこれ~!?」


 鳩鳥は落ち着いた口調であやす様にメアリーに言った


「ほら、攻撃して来る事は無いからビビるな。これ位手強い方が当たった時に楽しいだろ」


 その言葉を聞いて反骨心からメアリーはむっきになる


「他人事だと思って! 撃てばいいんでしょ、やってやろうじゃない!」


 メアリーはやけくそ気味に銃を振り回して撃った


 「パン!」 「パン!」 「パン!」 「パン!」

 「パン!」   「パン!」 「パン」  「パン!」


  「バリン」 「バリン」


     「バリン」     「バリン」


「バリン」     「バリン」

             「バリン」


 その腕前を見た鳩鳥が感心する


「文句いってた割に当てるねメアリーちゃん!?」


「なんか・・・コツがッ、つかめて来たかも!」


 撃ちながら笑うメアリーを見て鳩鳥も本気を見せようと一気にターゲットを撃ちぬいた


「ちょいと意地悪させてもらうぜ!」


        「パン!」「パン!」「パン!」

    「パン!」「パン!」「パン!」「パン!」「パン!」



          「バリン」 「バリン」

       「バリン」 「バリン」 「バリン」

    「バリン」       「バリン」   「バリン」 



 突然ターゲットを全て粉砕されて、メアリーは奇声を上げた

 

「あ~!!私の獲物がぁ!!!」


「こんなターゲットじゃつまらないだろ? もっと歯ごたえのあるヤツにしようぜ!」


 鳩鳥は更に難しいミッション9の難易度にして開始した


「ビュ!」  「ビュ!」

    「ビュ!」

           「ビュ!」


          「ビュ!」  「ビュ!」

              「ビュ!」

「ビュ!」  「ビュ!」

    「ビュ!」


 メアリーは動く的を見てメアリーは動揺する


「は、早すぎて見えない・・・・」


 突然の状況の変化に困っているメアリーに鳩鳥は言った


「目で追うんじゃなくて、感覚で撃ってみろ。たぶんメアリーちゃんなら大丈夫なはずだ」


「また適当な事言って、感覚ね!」


 「パン!」 「パン!」 「パン!」 「パン!」

 「パン!」   「パン!」   「パン!」 「パン!」


      「バリン」 


     「バリン」   


「バリン」    

             「バリン」


 メアリーは的を外す事もあったが、どうにか当たってもいた、その様子を見ていた鳩鳥がため息をもらす


「はぁ~・・・、見込み通りだがコイツはすげえ」

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