第33話 ひとときの平和

 海での騒動からしばらくしたたった頃・・・・


「はいやあ!」


 戦闘にこりたメアリーは騎手ライダーのクラスにチェンジし、乗馬訓練にはげんでいた


「お、がんばってるな」


 ギルドルームのレース場で1人練習するメアリーを見に鳩鳥がバイクに乗って現れた。鳩鳥が来た事に気づいたメアリーは、夢魔に乗りながら駆け寄る


「ハトちゃんひさしぶり! 例のアルバイト終わったの?」


「ああ、遺跡調査のバイトは終わったぜ。情報量漏洩防止だとかでネット塞がれて厳しかったなぁ~~~」


「でも楽しそう」


「わりとな、単純作業に連続だったがやりがいはあったぜ。メアリーちゃんの今着てる装備、特注か?」


 メアリーはイギリス風の乗馬装備を身にまとっていた


「ポピちゃんに作ってくれたの。怖がらせてしまったお詫びにって」

 

 鳩鳥はメアリーのその言葉を聞いて遠い目をして言った


「そうか・・・・・、ついに一線を越えちまったかヤツめ」


 明らかに誤解してる鳩鳥に対してメアリーは説明する


「ハトちゃん誤解してる様だけど、変態行為でじゃなくてクエストでね」


 鳩鳥はメアリーの言葉を聞いてもまだ疑っている様子だった


「本当にそうなのか?」


「気持ちは凄くわかるし、その内本当にやらかしそうだけど違うから。海で大海獣を狩れってメインクエストで」


 鳩鳥はそれを聞いてああ!と手を叩いて納得した


「ああ、アレか!ド迫力だよな! そうか、もしかしてメアリーちゃん大型生物系って苦手?」


「ええ、まあ・・・」


「そうか、苦手てな人はVRでホオジロザメが目の前によってくるだけでも嫌がるっていうもんな」


「それは誰でも怖いんじゃない?」


「そうか? VRだからこそ普段危なくて近づけない物に安心して触れられるから楽しいと思うんだがな」


「そう仮想現実VRだからって完全に割り切れないわよ」


「そういうもんかなぁ」


 鳩鳥はメアリーの言葉を聞いて何やら考え込んだ。一方は鳩鳥が考え込んでいる間にメアリーは有る事をふと思い出し、鳩鳥に礼を言った


「あ、そうだ! ハトちゃんが作って送ってくれたキノコの和風パスタ美味しかったわよ。ショウも美味しかったて」


「おおそうか!気に入ってくれたか。そいつは良かった、俺も作ったかいが・・・・・ってそう言えばショウはどうした?」


「ああ、ショウなら今頃島流しに会ってる最中じゃないかしら」


「島流しだ?」



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            ・


 メアリーと鳩鳥が放していた頃。ショウとポピーは船に乗り、ルーシーの海獣の素材集めを手伝っていた。ルーシーは二人に指示を出す


「ほら、あんた達! 女の子を泣かした罪は重いわよ! きびきび働け!」


 ショウは甲板で大砲の準備に追われていた


「僕もリアルは・・・、いえ何でもないです」


 見張りに立っていたポピーが、何かを見つけ叫ぶ


「ルーシー殿!見つけりました! 南西の方角にヤツはいます!」


 ポピーの言葉を聞いてルーシーは家事を大きくきって指示を出した


「よし!派手に行くわよ! 分かってるとは思うけど、止めはワタクシだ刺しますから間違っても殺し過ぎないようにね! ヨルムの歯に攻撃を当てるのも厳禁!」


「了解!」


「御意に!」


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             ・

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 メアリーは事の事情を説明し、それを聞いた鳩鳥は笑っていた


「ははは! 初期のヨルムに大型船と爆弾使ったのか! そりゃヨルムも逃げずに死ぬわ! わはははは!」


「しかもアイツら、ヨルムを見つける前に、油断するな、とか言ってたのよハトちゃん」


「なんだそれ! 虎退治に戦車持ち込んで油断もくそねえだろうに」


「いやいや! その大型船最終的に沈んだんだからね」


 鳩鳥は驚きながら発言した


「まじか、船にクリティカルダメージが入っちまったのか?」


「え、本来は壊れない様な物なの?」


「いや、俺も初期のヨルムの大型船使った事ないが、もっと強い後期型のヨルムと戦ってもなかなか壊れないぜ。初期は大型船の強度に修正が入っているのかもしれねえな」


 メアリーは鳩鳥の言葉を聞いて考えた


「まさかアイツら、私を驚かせようとワザと船に穴開けたんじゃ・・・」


「いやいや!んな、まさかぁ」


「よく考えたら船の上に居たはずのポピちゃんが食われたのも妙だし」


 鳩鳥はメアリーの言葉を聞いて思い当たる事があった


「あ―――、俺もヨルムの口に大型爆弾放り込もうとして海に落ちた事が何度かあるが、もしかしてその投げそこなった爆弾が船に当たったんじゃ?」


 それを聞いてメアリーは怒りの声を上げた


「つまり、船が沈んだのはポピちゃんの仕業か!!」


「思ったより苦戦したんで、早めに決着を付けたかったのかもな」


「ギャンブラーになって運上げてもドジは直らないのね」


「そりゃ天運はデジタルの及ばない領域だしな」


 メアリーは手に持った乗馬用の鞭をしならせて言う


「くっそう!やられたわ、帰ってきたらしばいちゃる!」


「それ喜ばすだけじゃね?」


「くそう防御力特化型め!」


 鳩鳥は怒るメアリーに別の話題を振った


「それはそうと俺とレースしないかメアリーちゃん?」


「えー、ハトちゃんにスピードで勝てる訳ないじゃん」


 乗り気ではないメアリーに鳩鳥はバイクの荷台からある物を下ろしながら言った


「普通ならな、だから俺はこの子供用三輪車で勝負する!」


「三輪車!?」


「どうだ、これならいい勝負が出来そうだろう!」


「舐めないでよ! 受けてたとうじゃない!」


「よし来た!」


 二人はレース場にスタート地点に位置についき、アナウンスが鳴る


”間もなくレースを開始します。3、2、1、GO!”


 二人はGOの合図と共に全力でスタート


「スタートダッシュは出来るようだな!」


「それくらいすぐに覚えたわよ!」


「スタート開始時に差をつけてやろうと思ったんだが、くそう負けるかあ!」


 鳩鳥は急加速した

     

      「キュイキュイキュイキュイキュイキュイキュイキュイ!」


「ウソ!早ッ!」


「どうだ!?」


「まだ甘い!」


 メアリーはカーブで鳩鳥と距離を詰める


    「ダダダダダダダダ!」


「な!」


「そんな必死にこいでちゃハンドル操作もおぼつかないんじゃない?」


「ぬかせ!」


 そして走ったメアリーと鳩鳥のレースの結果は同着だったと言う

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