第32話 海に行こう!
ポピーの自爆攻略法と少し本気を出したショウの活躍によりメインクエストを次々とクリアしたメアリー達。時には森の奥深くにある遺跡に行き――――
「おほお! 岩の下敷きだあ♡」
「あ、ポピーが岩にしがみついたおかげで転がってくる岩が詰まった! この先に隠しアイテムがあるよメアリー」
「それじゃあせっかくだしもらっておきましょうか、グッジョブポピー」
「放置プレイありがとうございます!」
時にはただの鉱山の中に潜りし――――
「なんで採掘作業を冒険者にやらせるのよ! 業者に頼め業者に!」
「その何でも屋業者が僕たち冒険者だよメアリー」
「おお、さすがギャンブラーのクラス、運を上げたらちょっといい鉱石がいっぱいでだ。でも使わない素材だから二人にあげるよ」
時には町を占領するデモン軍と戦闘し――――
「この町を占領するデモン軍は僕達が倒したよ!さあ。今のうちに逃げるんだお嬢さん達!」
「ありがとうございます冒険者様がた!」
「感謝します!」 「素敵な殿方♡」
「ちょっとショウ! 何時までNPCに向かって格好つけてるのよ。さっさと町に帰って次のクエストに行くわよ! 馬車に乗って!」
「男性のNPCはガン無視ですか、さすがショウくん。・・・・ボクも男として何時かそんな扱いを受けてみたい♡」
そして、今彼女らは海に来ていた
「この海に潜む巨大海獣を船に乗せたこの
調子に乗りそんな事を言ってるメアリーにショウは警告した
「油断しちゃだめだよ、僕とポピーが付いてるとは言え苦戦すると思うから。それにメアリーこんな大型モンスターと戦うのは初めてでしょ」
「大きいってどのくらい?」
ポピーは両手を広げてメアリーに言った
「この大型船に3倍くらいかな!」
「げ、そんなに!?」
「大きい分当てやすい的さ! いざとなればボクが食べられて胃液でで溶かされる前に中から攻撃すればいい」
「本当に万能ねポピーは」
「それほどでも!」
ショウはハープーンガンを構えつつ言った
「小船で近づいて食べられてしまっても、口の中でダメージ与えて吐き出されて食べられてを繰り返して倒すのも攻略法の1つだからね。と言うよりそれが正攻法、本来は高いお金を支払ってこんな大きな船をチャーターしないから」
「じゃあなんでショウは自腹切ってまでこの船を借りたの?」
「僕が食べられたくないから。メアリーも嫌でしょ、カッコ悪いし汚いし」
「確かに私も食べられたくないけど・・・・」
ポピーが話し込む二人に向かって叫んだ
「二人とも!見えてきましたぞ!目印の岩が!」
その声を聞いてみんな戦闘準備を始めた
「待ってました!出て来いデカい怪物!」
「エサを投下するよ!落ちないように何かに掴まって!」
ショウが海に大きな袋を投げ込むと、中のエサが散って海をピンクに染めた、そして
「バシャァァァアアアアアァァァァァァァン」
大海獣ヨルムが現れた大きな水飛沫が上がる!
「わー!本当に大きい!」
「驚いてないで、早く撃たないと!」
メアリーとショウはハープーンガンを放った!
「バシュン!」 「バシュン!」
「バシュン!」
「バシュン!」
「バシュン!」
合計65ダメージあたえたがヨルムは怯まない
「グオオオオオオオオオオン!」
ヨルムは雄たけびを上げて口を開いた
「今だ!」
ポピーは大きく開いたヨルムの口の中に手投げ爆弾を放り投げる
「ムグ!?」
するとヨルムは口を閉じて、爆発が起き130ダメージ与えた
「グガアアアアアアアアア!」
ポピーは更に喜々として続けて手投げ爆弾を投げていく
「よし!爆弾祭りだ!スキルアップの為に作って余った品の在庫処分セールだ!」
「ボン!」 「ボン!」
「ボン!」
7推定00ダメージ以上爆弾でダメージをあたえているが、口から煙を上げて吠えるヨルムにメアリーは怯える
「ひいい!もっと!もっと連射出来ないの!?」
「口の中が弱点だからそこを狙って!」
メアリーはハープーンガンを撃ち続けた
「バシュン!」 「バシュン!」
「バシュン!」
「バシュン!」
「バシュン!」 「バシュン!」
計160ダメージをあたえるがハープーンガンの弾が切れてしまう
「弾が!?」
「魔法で攻撃して!」
「そうか! ファイヤーボール&スマッシュ!」
メアリーは火球で24ダメージをあたえた
「全然効いてない!」
「怯まず攻撃するよ!」
ショウはマスケット銃を取り出し発砲した、ヨルムに18ダメージ。それを見たメアリーは叫ぶ
「なんかズルい! ショウそれ私にもちょうだいよ!」
ヨルムの攻撃! 船は損傷を受け浸水した
「ぎゃああああ! 船が沈んでるぅうう!!」
「沈む前に倒す!」
「そんなの無理よ!」
「今回はこの船自体がチートアイテムみたいなものだから落ち着いて」
「チートだかチーターだか知らないけど何よソレ!!」
そうメアリーが叫でいると、先程からポピーが投げていた手投げ爆弾の爆発音が消えている事に気づいた
「あれ!?ポピちゃんは!?」
ヨルムを魔法で攻撃しながらよく見てみると、口の中にポピーが居た
「おひょい! 油断したら食べ垂れちゃったな! ごめんよー・・・」
そしてポピーはヨルムに飲み込まれて行った
「ポピちゃーん!!!」
「もうそろそろ・・・・とどめ!」
そう言ってショウがマスケット銃を撃つとヨルムは倒れた
「やったの!? ポピちゃんは?」
「彼は犠牲になったのさ・・・」
「犠牲!?」
しかしヨルムが吐き出す前に倒してしまったため、一緒にポピーも沈んでいくで行く・・・・
「ポピちゃーん!」
しかしポピーはメアリーの呼びかけに応える様に海面に浮きあがった
「いやぁ、やっぱりこの沈んでいく演出が迫力ありますな」
そう笑顔で笑顔で手を振るポピー
「よかった無事で・・・」
「メアリー、この船も沈むから早く迎えのボートに乗ろう」
「そうだった!」
メアリーはボートに乗って冒険者ギルドまでもどって、クエストの完了を受付に報告した
「お疲れ様でした」
「今回は本当に疲れたわ・・・」
げっそりするメアリーの後ろでポピーとショウは楽しく話していた
「やっぱり、あのクエストはレジャーとして最高の出来栄えだねショウくん!」
「そうだね! あのクエストだけは派手にいかないと面白くないよ!」
「本来は追い払うだけでいいだけんだけどさ、やっぱ倒すまで行かないと!」
「そうだよね、フリークエストで出るヨルムは探すのが面倒だから、探し回っている間になえちゃうんだよね」
二人の会話を聞いてメアリーは詰め寄った
「追い払うだけでよかった・・・ですってぇ!!」
「うわ、メアリン!ぐふ!」
ポピーはメアリーに踏み潰された
「あんた達わざと追い払うだけで良い事を黙ってたわね! 出発前に準備に異様に時間をかけてたから変だと思ったわ!」
「メアリーもあんなに楽しみにしてたじゃないか」
「それは海獣の現物を見るまでの話よ!」
「まあいいじゃないか、特別クリアボーナスも手に入った事だし、今度はメアリーにも銃や爆弾分けてあげるからまたやろう」
「もういや! 私今日はもう疲れた! ギルドルームでゆっくるする!」
泣きべそをかいてだだをこねるメアリーを見てショウは謝った
「もしかして巨大生物ものは苦手だった!? ごめん!ホラー好きだって言ってたからおお行くのも好きなんじゃなかと思って!」
「あれはパニックものよ!ホラーじゃない!」
そしてポピーは踏まれながら一言呟く
「本気のお仕置き、ごちそうさまです・・・」
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