輝くそれは月

自身で輝くことは出来ないのに誰しも月光という

神々しく見えるの?煌びやかに見えるの?

私は静かにしていたいのに


煌めくそれは太陽

月を照らす大きな光源

切なく生きるの?それともあるだけなの?

あなたはとても美しい


影でいい、影が良い

ただ脚光を浴びたくなくて、私はそれを遠ざけたくて

変わることなくあなたは照らす

愚鈍な月光を放ちあなたの前に私は存在する


道化として嘲笑っているの?それとも矢面に立たせたいの?

意味も無く、言葉も無く、ただただ照らされる

望まないのに、要らないのに、光だけが供給されて

月光は私のものじゃない、あなたに当てられて落ちたもの

止めてほしい、止めないでほしい

望んでいるの?拒んでいるの?

私だけが知る気持ち、あなたの知らない気持ち


知らずにいられたらどれほどよかったのだろう

照らされずにいたら気付かなかっただろう

知ってしまった、照らされてしまった

ならもう戻れない、戻るわけにはいかない

感情に飲まれ、心を支配される

月光は私の嘆き、苦しみ

それがこれほど美しいだなんて、あなた達にはどう見えているのだろう

募る疑問が私を侵す


考えないことが罪、想わないことは罰

あなたが大きいから私も輝く、輝かせる

光を月光を見ているあなた達は知らなくていい

この苦悩を、切なさを、悲しみを

私は影が好きなのに、あなたに照らされ前に出る

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る