第144話 憂いは晴れずに悔いは残る

 前線にいた部隊と交代して三日目のことである。

 基本的に、ギニア正規軍との戦闘はつかず離れずといった具合であり、それほど負傷もなかった。お互いに戦い方を知っており、セオリーが存在するため、大げさなまでに天秤が傾くことがないのである。

 基本的には小銃を扱い、遮蔽物に身を隠しながら発砲を行う。しかし、連続した銃声は敵味方とも、基本的に重なることはない。相手の発砲の切れ間を見つけて顔を出して撃ち、相手が顔を見せるタイミングで再び遮蔽物に身を隠す、そこから相手のターン。こういうを続けるのが、いわゆる戦線の維持だ。

 しばらく続ければ、相手が撤退をする。それを追撃せずに見送ってすぐ、地面にいくつかのセンサーを配置して、彼らもまた、後方へ下がって休憩だ。やがて敵が再び前線に出てきて、センサーに反応があれば、また戦線へと出て、次に撤退するのはこちら側。相手も同じようにセンサーを埋めて休憩となる。

 増援がお互いにない証左であり、また、前線を押し上げようという意志よりも、生き残りたいことを優先しているように見えた。あるいは、まだ決死の命令が出ていないだけか。

 ――否。

 だってあちら側には、背後にテロ屋がいる。正規軍での成果など、便所で力んでいる間に、テロ屋が勝手に作ってくれるのだから、楽なものだ。

 つまり彼らにとっては、正規軍とのやり取りよりも、セオリーのないテロ屋の突発的な戦闘の方が、怖い。

 加えて。

「撤退準備が整った通達と同時に、相手の攻勢も強まるだろう。そこからが本番だ」

 なんて、予言じみた現実を芽衣が口にするものだから、もう嫌だと投げ出したくもなる。

 ああだがそれでも、ここは戦場なのだ。同じやり取り、同じパターン、それをわかっていたって、狙撃一つ、流れ弾一つが致命傷になることを、敵もこちらもわかっている。多少は慣れることがあっても、それが致命的な余裕になってしまえば、お互いに多くの死者を生むことになる。

 前線はおおよそ、五百ヤードを前後して維持されていて。


 ――雨が、ずっと続いていた。


 強く降ることもあるが、基本的には小雨が多く、水にぬれている感覚が既に当たり前だと感じられるくらいだ。足の指を乾かすのが日課にもなる。濡れたままだと炎症を引き起こすからだ。

 疲弊しているかと問われれば、そんなことは当然だろう。けれど三日目にして、環境そのものには比較的慣れてきたと感じている頃合いだ。とにかく状況に慣れろと、芽衣にさんざん言われたし、慣れなければどうしようもないのも事実である。いくら文句を言ったって状況は変わらない――そういえば確か、似たようなことを入学初日に芽衣が言っていたような気もした。

「クソ不味いレーションにも慣れてきた……」

 こいつは口の水分を奪うことが仕事なんじゃないか、とグアラは本気で思うようなぱさぱさした固形物を口に押し込み、雨水をろ過して作った水で流し込む。それで少し腹が膨れれば、ジェル状の栄養補給食の出番だが、まるで寒天だけで作られたようなこのジェルも、染みついた硝煙の匂いが味を感じさせないほどの薄味。そんなに健康に配慮するなら、精神的な疲労回復のために、美味いものを食わせろ――だ。

「こんな話もあるのよ? シェールガスの方がよっぽど刺激があるって文句を言った兵が、それなりに昇進した時、補給食の味についての進言をしたわけ。にべもなく却下されたんだけど、その理由は? ――食料の奪い合いで味方同士の殺し合いが始まったらどうする。いや本当の話よこれ」

 どちらにせよ、同じ味がずっと続けば何であっても飽きるし、味を変えれば今度は好みの味を求め始める。右とは違う、なんて事実は戦場の兵たちにとって、ストレスになりうるのだ。

 そう言われたって、不味い飯は不味いまま。どれほどの理屈を並べ立てられたところで、はいそうですかと頷ける話でもなく、黙って口の中に押し込むしかない。

 こうして一度戦闘が落ち着けば、残弾数を確認して休憩に入る。一日に二度もやり合うこともあるし、暇がある時に食べないと持たない。眠るにしたって、ほとんどが仮眠で、見張りを立てたローテーションをするのである――が。

 極端に、エリザが仮眠をとる時間が短かったのは、彼らにとって喜ばしいことだろう。そのぶんだけ他人が休める時間が増えるからだ。

「ああうん、睡眠に関しては気を遣ってたから。私の場合は深い睡眠を短時間ってタイプで、そういう躰にしたの。仲間ありきって感覚だから、状況次第じゃ眠れないんだけど」

「それはそれで羨ましいな。僕なんか、妙に高揚して眠れないんだが」

「頭を殴ってあげようか?」

「バルディ、それは気絶だ……」

 基本的に仮眠は二人ずつくらいの気持ちでいるが、どうであれ、会話だけは続けるようにしていた。ここが戦地であることを嫌というほど意識した彼らは、雨音しかしないような静寂を嫌ったのだ。眠れないことのストレスよりもむしろ、誰かが傍にいる安堵を抱いた方が、よっぽど休める。

 だから話題といえば、昔話が多かった。自分語り、あるいは訓練校でのこと。エリザにとっては、話せない部分も多くあるのだが、やはり、芽衣のことについて聞かれる。

「――まあ、年齢詐称はしてるけどね」

「バルディ……俺の前でそういうことを言うな」

「黙ってなさいザック、得意でしょう?」

「秘密を抱えると長生きできんって通説があるんだよ……」

「私が今十七だから、ええと……ん? あいつ、十二になったのかしら?」

「マジかよ……! 訓練校の最低年齢って十五かそこらじゃなかったか?」

「もう俺は知らん……」

「マジであいつガキじゃねえか、なんてこった……!」

 もう今更、どうやって偽装したのか、なんて疑問は浮かばない。そのくらいのこと、朝霧芽衣ならやりそうだからだ。そういう印象が根付いているのである。

「だいたい、G・Bガーヴに気を付けろって文句、ちょっと他部隊から聞いたから使ってみりゃ、あの反応はなんなんだ?」

「ああ、あいつならもういないが――なにあれ、友達が彼氏と別れたわよって言う時の反応と、ほとんど変わらなかったんだけど」

「んで、実際に軍曹からゴーストバレットって名前の意味を聞いたけど、俺は驚いたというよりビビったぜ……? エリザも知らなかったんだろ?」

「当たり前でしょ、あいつと一緒にしないで……」

 そうやって一度、会話が途切れれば、誰かが必ず、と口を開く。こうした内容もあれば、やはり、くだらないこともあって――さて。

 では、朝霧芽衣はどこに行った?


 ――芽衣は一人、遊撃として動いていた。


 一日に最低でも一回、あるいは二回くらいを目安にして顔を見せ、無事の報告とザックが持っている本部との通信内容を確認しては、ふらりと姿を消す。

 役目としては、不確定要素であるテロ屋――ゲリラの掃討である。

 芽衣は戦果を誇らないため、何も言わないが、おそらく彼らが思っている以上に芽衣は戦果を挙げている。実情を聞けば、涙を流して感謝するよりも、お前おかしいぞと恐怖を抱くかもしれない。

 ゲリラの場合、多くても二人。特定の拠点を持って侵入して、横っ面を殴るようにして殺しにくる。だが、行動そのものが暗殺者とは違うため、ある種のセオリーを知っている者にとっては、待ち伏せも迎撃も、それなりの成功率を叩きだす。加えて、戦場全域ではなく、自分の部隊を中心にして二千ヤードほどの哨戒がメインなのだ。戦果が多いのは、それだけテロ屋の投入人員が多いだけである。

 ――いや。

 多すぎる、か。

 正規軍をおとりにして、ゲリラ戦闘をメインに殺害数を稼ぐ。正規軍としては願ったりの展開で、それこそ彼らが気楽にセオリー通りの戦闘を繰り返していられるのも、それほど切羽詰まっていないのも、理由になっている。

 ならば拠点はどこにある?

 監視カメラの配置と同じだ。まずは定位置、つまりセオリー。そして、その視覚に当たるポイント。全てを把握するのは難しいが、可能性として考慮していれば、対応そのものはできる。

 芽衣が最初に教わったのは、狙撃ポイントの位置だった。

 ――見えない位置を警戒しろ。

 ざっと見える範囲での狙撃ポイントを口頭した芽衣に対し、師はそう言って腕を組んだ。

「全部を警戒しろなんてのは、無茶っつーか面倒だろ。見える位置なら、見ればいいだけの話だ。だから、見えない位置にと警戒するのがいい。逆に言えば、狙撃ポイントとして自分が選択する時も、そういう場所を選べばいいってことだ」

 ならば逆手を取って見える位置で狙撃してやろうと思えば、見えれば避けると笑いながら言われたので、本当にやったらマジで避けられ、腹を立てた覚えもある。

 それはともかく、哨戒の範囲外になってしまうので、管轄外だ。こういうフレキシブルな判断で部隊から離れ過ぎることができないのが、軍規と呼ばれる制限でもあった。もちろん、こうして単独で遊撃していること自体、ぎりぎり軍規からは外れてもいるのだが。


 いや。

 であればこそ、その遭遇が発生したのか。


「――ほう」

 思わず、口から洩れた言葉は評価の吐息。やや外れるが五十ヤードくらいは目を瞑ってもらおうと、芽衣は哨戒範囲をやや外れ、そちら側へ向かった。

 そこに、少年がいたのだ。

 雨の中、ぼんやりと空を見上げていた彼は、足元にある二つの屍体など目もくれず、銃器もナイフも見当たらない、当たり前の洋服姿のまま、戦場の中にいて。

 そこに、LDルディなどに見受けられる異質さがなかったからこそ、ゆっくりと顔を向けた少年の前に、芽衣は姿を見せた。

「……米軍か」

「雨の中は貴様の主戦場ではあるまい。傭兵だろう……が、死地を求めるのならば、私がいないところにして欲しいものだ」

「人生相談に乗ってくれるかい?」

「時間が許すならば、あるいは。――同じ東洋人としてな」

 お互いに自然体のまま、探り合うような行為はなく、けれど一定の距離を保ったまま向かい合って。

「貴様は傭兵か」

「元――だよ、今はね」

「武術家か?」

「それもまた、過去形だ。……君は恐ろしいな。やり合いたくないと、今の僕は思えないけれど――傭兵の仕事だったら、僕は遠慮していたかもしれない」

「朝霧芽衣だ」

「チガー……久我山くがやまちがやだ。なんだか、まともに名乗るのも久しぶりに感じるよ」

 日本に存在する武術の家名において、都鳥みやこどりから派生した糸術しじゅつを扱うのが、久我山だ。これはかつて、鷺城さぎしろ鷺花さぎかに教えてもらったことでもある。

 糸の気配には気付いていた。そもそも不自然なものであるし、この雨の中では必ず違和を発生する。どれほど細い糸だとて、水滴はつくし、重量は増える――が、そんなものは織り込み済みでの配置に、相手の技量も窺えよう。

「米軍、訓練校を出た新兵だ」

「へえ?」

 胸について階級章を指で叩けば、ずっと浮かべている笑顔の少年は、僅かに驚きを表現する。

 ――笑顔なのだ、この少年は、ずっと。

 けれど、芽衣はそれを異質だとは思わない。アイスという通称を持つ、天来てんらい穂乃花ほのかと同じだ。天来は憎悪を押し込めて氷の仮面を作ったが、彼は、久我山茅は、あらゆる感情を押し込めるために笑顔の仮面を作った――それだけの話である。

「僕は元、棺桶屋さ」

「ほう」

「知っているようだね」

海の蠍シースコーピオンと遭遇した時、現場にいたか?」

「そんな情報まで持っている新兵? なんの冗談だと言いたくもなる。いたよ、現場に。交渉に応じるだけの余裕が彼にあって助かったのは、僕らの方だ」

「いい場所だったんだろう? 何故抜けた」

「……どうしてだろうね。なんだか、限界がきたような……耐えられなくなったのか」

 言いながら茅は、視線を空に戻す。

 お互いに味方でもないのに、警戒して然るべき錬度を持っているのに、それでも――余裕でもなく、ここで戦闘は発生しないと確信を得ているかのように。

「五年か、六年か……傭兵の仕事は、はっきり言って辛かったよ。苦しかったし、最初なんか何度も吐いた。――ああいや、慣れてからの方が、大変だったかな」

 芽衣は腕を組み、近くの木に体重を預けるようにして、続く言葉を聞く。

「僕は、ずっと弱いままだ。平然な顔をして戦場に出て、仕事をして、笑いながら仲間と酒を飲んでいたって、一人になれば躰の内側から生まれたような激痛に、一人で躰を縮めながら、がたがたと震えて奥歯を噛みしめる毎日だったよ。そんな僕にも部下ができてね、育てるのには苦労した。一年と少しかかって――ああ、もうこいつは、仕事がちゃんとできる。そう思った途端、僕は何もかもを失ったような喪失感と共に、こんな場所にまで、ふらふらと一人で来てしまった……」

「なるほど、人生相談だな、確かに。だが貴様は半端者だ」

「知ってるよ」

「いや、知っていてもわかっていない。いいか茅、部下は知らんが弟子に対しては、お前は一人前だと認めてやるところまでが、師の役目だ。それだけは最後に、必ず言わねばならん……私の師もまた、死の際で、私にそれを教えたし、一人前だと言ってくれた。私にとって、成長とは。そして、あのクソ師匠は、そう言えたことでようやく自分が完成したと、そんな納得をしていた」

「でも、僕の息子は、そう言えるほど育っちゃいないよ。これから経験を積んで、失敗と成功を繰り返して――」

「――そして、言えるようになるまで、貴様が死ぬことは、無責任だ」

「……」

「いいだろう、同じ東洋人のよしみだ。死にたいのならば、貴様を私が殺してやろう。だがそれは今ではない。――LDルディを知っているか?」

「もちろんだ。その情報があったから、こうして足を運んだんだからね」

「数日前、私が対応したLDに、八分間の戦闘をしてやった。どうせ死ぬのならば、楽しく戦わせてやらねば、手向けにもならん――が、今の貴様はそれ以下だ。やり合ったところで六十秒もかからない。退屈過ぎて相手にならんと言っている」

「君がやったのか。……だから、僕にもっと、成長しろと?」

「そうだ、――もっと苦しめ。武術の本家は日本だろう? 腕を磨き、技を得て、錬度を高め、その空虚を誤魔化せ。考える暇もないほど訓練に明け暮れたいのなら、私が場所を紹介してやってもいい。〝見えざる干渉インヴィジブルハンド〟の門を叩き、私の名前を出して責任者大佐を呼び出せば、状況も多少変わるだろう」

「――どうして、僕に?」

「それはな、貴様がどうしようもないだからだ」

 ため息を一つ、芽衣は組んでいた腕をほどく。

「自殺を止めるほど、私は貴様との付き合いもない。どこぞで勝手に野垂れ死んでも構わん。だが、貴様の人生において、やり残したことが多すぎる。それに気付かぬまま、自分の事情で命を捨てる間抜けが、甘ったれでなくて、何だと?」

「残してはいけないって?」

「――お前、本当に今死んで、何も残らないと、本気でそう思っているのか?」

 問えば、茅は空を見たまま黙り、ゆっくりと視線を自分の足元に落とした。

「僕は――」

「違う」

 そうではないと、芽衣は言う。

「貴様の理由なんぞ、知ったことではない。ガキがどうしてガキと呼ばれるのか? それは、自分のことが見えていないのに、自分のことしか考えないからだ。貴様が育てた息子は、一人前とは言わずとも、仕事をこなし生きて行けるだろう。そこで満足するのは貴様の勝手だ――その息子の事情じゃない」

「……」

「絶望して、何もかもが手から零れ落ちて、もういいだろうと命を落とすのは貴様の勝手だ。両親がまだ生きているのに、そこから離れ、傭兵の仕事をしてきたのも、貴様の勝手だ。こうして、ついでとばかりにテロ屋を殺し、こいつらじゃ自分を殺せないと――」

 止めてくれと、茅は再び芽衣を見て、相変わらずの笑顔のまま、首を横に振った。

「――もういいよ、芽衣」

「手のかかるクソ野郎だ。そうやって、本当はわかっていたのに、気付かない振りをして、己に嘘を吐くところがな。貴様だとて見てきたはずだ――仲間や、誰かが、傍で死ぬのを」

「……ああ、そうだね、見てきたよ。誰もかれも、安心したり、満足したり――だが、そうだ。誰も、一人だとて、悔いを残さなかったヤツはいなかった……」

「親がいるなら孝行しろ。息子がいるなら、孝行させてやれ。空っぽのまま生き延びたって、生きてるだけで現実は、何かがどうにかなるものだ。絶望しただけの喜びを手に入れろ。まっとうに生きるなんて、たったそれだけのことでいい」

 ふんと、鼻で笑って芽衣は背中を向けた。

「ゲリラの脅威を減らしてくれたことには感謝しよう。それと、おそらく追加のLDはない。資金の流れを追ったわけではないので、確実ではないがな」

「――芽衣」

「なんだ茅」

「君は、僕を殺してくれるかい……?」

 性懲りもなく、とは思わなかった。

「殺して欲しければ、相応しい男になれ、久我山茅。私以外に殺されないような男にな」

 そうかと、小さく雨音に紛れるような言葉が、聞こえた気がした。

「だったら、また逢おう、朝霧芽衣。僕を殺せる君がいる、それを楽しみに少し、足を前に出してみるよ」

「まるで結婚を前提に、などと重いことを口にする独身みたいな言いようだが、覚えておいてやろう」

「――ははっ」

 それは、作戦行動中の、ほんの一幕。ページの間に挟まった栞、いやさ、余談にも近い幕間かもしれない。

 だが戦場とは、そもそも、生死を傍に置くもの。であればこの出逢いもまた、必然だったのか。

 ――四日目になって、本部の撤退開始が通達されると同時に、彼らもじりじりと戦線を後退させることになる。その本格的な撤退戦は、二日間に及んだ。

 彼らが帰還命令と共に、艦に乗り込むまで、総じて七日間の戦場であった。


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