相手の身になってみろとは、よくきく言うたもの。そうと思えどできっこないのが世の常で。暗くて深い現実という名の溝を、物語世界が埋めていく爽快感と、どこまでも深まる闇と。もうちょっと読みたいところで潔く区切りをつける作者のセンスにも脱帽です。万人に一読してほしい、女のいない男のものがたりは、日常で、凄絶な、IF(思考実験)の世界でした。
こういった、不思議エッチ系というか。SFっぽいエッチ系は……秘孔です、あべっし!