とある男の娘マンガ(BL)を読んでから、主人公の中年男性の日常は変容をはじめます。けしてオカルト的な意味ではありません。マンガの男の娘ヒロインがあまりに可愛すぎたのです。そして主人公の感想はそれだけに収まらなかった。今まで異性愛者として家庭まで築いたアイデンティティ崩壊の危機、容赦なく溜まっていく仕事。ついには死や災難の前兆ともいわれるドッペルゲンガーが現れます。
ドッペルゲンガーとは何なのか、誰なのか。そして預言者に導かれ、男がたどり着く愛の境地とは?
鮮やかな筆致で描かれる、一人の人間の愛についての求道の旅路。貴方の見ているその世界、変えてみませんか?