第5話 準備まだ??(なげぇよ。進まなすぎんだろ)
だが、先ほどの口調は否定するような口調であった。つまりは
「はい。
主からの質問に回答だけではなく予想を付けたのは無礼だと思ったが何も考えずただ言われたことだけをするのなら召喚したモンスターでもできることだ。私は
果たして我々に臨まれているのは部下としては傀儡としてか。
「ふ・・・・」
ミゾン様は何かをしゃべる前に微笑まれた。ならば疑問を呈したのは正解だったのだろうか?確定しないまま憶測で物を進めるのは危険だ。確認をとるために問う。
「ミゾン様。いかがされました?私めに不備がありましたならおっしゃってください。すぐに修正いたします」
「いえ。その必要はありませんよクダツ。私はあなたたちが人形になることを望んではいません。あなたたちを創ったアルクシィのメンバーもそう思っていることでしょう。その点クダツ、あなたはとてもいい判断です。十一人しかいなかった
二重のヴェールに覆われて非常に視認がしにくいため顔は見えないが、おそらく笑っておられるであろう雰囲気は伝わってきた。
「お褒めにあずかり光栄です。我ら
常に精進し、成長し続ける。それは
必要とされない、それは自ら自分の存在意義を見出せない我々にとっては死と同義である。ゆえに改めて口にし誓う。同僚からも身に力がこもったのを感じた。
「
『
ああ、やはりミゾン様は素晴らしい。我々の心内を完璧に読み、ほしい言葉を下さる。ミゾン様についていけば何も恐れることはない。
「では、
予想が外れていたことを悔しいとは思わない。至高の御方にかなうわけはないのだから。
「正解は元から十二人いたのです。ただ隠されていただけで。特別な理由があったとはいえ申し訳ありません。あなた方を信用していないからの行動と思われても仕方ありません。あ、謝罪は不要です。話を進めます」
私は謝罪するタイミングを完全に読まれて初動すらできなかった。そのことに至上の御方との差を改めて感じている間にも主の話は続く。
「十二人目の存在を隠していたのはその存在、というより存在理由が特殊だからです。あなた方は強力な力を有し、侵入者に対して行使する存在です。それゆえ一度撃退した相手から対策をとられ次の戦闘では惨敗するかもしれません。ですが逆にあなた方がいるから攻めるのをあきらめようと思うものもあらわれるかもしれません。それゆえ、存在は隠さずあなた方のことを知らないものはこの神殿にはいません。」
そのとおりだ。だがノンソーロム神殿には一度も侵入者が来たことがないため戦闘系の
「ですが十二人目は存在を知られてはいけなかったのです。その存在理由はアルクシィメンバーの盾。いえ。身代わりというのが正しいでしょうか?となれば後はわかるでしょう?」
当然わかる。だからうなずきとともに
「もし、身代わりになれるものがいると知られていれば効果は半減。そして我々も何かしらの方法によって口を割られるかもしれない。なら知らなければそのリスクもない。というわけですか」
「その通りです。ですがまぁ、貴方ならとっくにわかっていましたよね。わざわざ説明ご苦労さま」
もったいなきお言葉、そういいながら頭を下げるとき「今はこの程度でいいか」という主の言葉を聞いた。
つまり、十二人目の守護者はただの身代わりではないということだ。それも
どれほどの信頼を手にいれたなら我々にお話ししてくださるのだろうか。
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教皇椅子のミゾンはクダツと話しながら焦り続けていた。
あ~、もう!なんでこういちいち部下の言ったことに口を挟んじゃうのかなぁ~!!これだと話を区切りまくってそのたび小言を言ってなかなか本題へ行かないくそ上司じゃないか!!しかも口調というかキャラも結構ぶれちゃうしもう最悪。
誰か助けてよ!
けどまぁ、何とか紹介前までには行けたかな?結構NPC考えるのね。てっきり何も考えないで人形みたいな存在なのかと考えていたが普通に人だった。
これはこの先私の無能がばれた瞬間反逆される可能性が高いことも示していた。逆にうまくいけば私が何もしなくても意をくんで動いてくれる優秀な部下になる可能性もあるということだ。
私はなるべく考えて動くリーダーにはなりたくはない。なるならこうしたいと意思を決めるリーダーがいい。つまり方針だけ決めて後は放置。無責任かもしれないが私はただの一般市民だよ?何を求めてるの?と誰もいないが心の中で聞いておく。
意識しないうちに口を開いてしまい、慌てて手を口に当ててしまいそうになるが指が震えたところで抑えきる。口に手を当てるなど笑う時以外にすべきではない。
クダツを見ても反応はない。だとしたら聞こえなかったのだろうか。なら助かった。だがもしものために何かつなげられるストーリーの制作も急務か・・・。
「では、十二人目の紹介と行きましょうか。彼女を今紹介する理由はあなたたちへの信頼の証明。および連携の強化を願ってのことです」
教皇椅子を隠しているヴェールを開けるイメージをしながら右肘より先を振る。私のイメージに従いヴェールが開かれ
「彼女の名前はリーチナー。私の近くで動いてもらう予定のものです。さぁ。でてきなさい」
足元の影が質量をもち膨らみ始めた・・・・・
―――――
2019.05.27 読みにくかったと思うので書き方をいくつか変更しました。
・段落の導入
・台詞の前後に一行開ける
こちらの手違いでNPCの名前を間違えて投稿してしまいました。即時
訂正いたします。
アーミラ⇒ジェンフィー
これからも今作品をよろしくお願いいたします。
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