千守の秘密：家神穆炎

第三巻 第二話

第二話

お年寄り；「あなた様は、穆炎の追悼式に参加しに来ているのですか？」

雲知：「はい、そうです。あなた様は？」

お年寄り；「わたしは穆炎の父です。」

雲知は瞬きした。彼女はふと、夢の中で、その草原の上に歩いてきただらしないおじさんを思い出した。目の前にいるこのおじさんとそっくりだ。その時、彼は自分が穆炎の友達である南京土地と言った！

雲知：「南京土地！あなた様は南京土地？」雲知は感動して叫んだ。

お年寄り：「あら、子供様、なんと言った？」おじさんは目を丸くして髭を吹き飛ばし、信じられないような顔をしていた。

雲知：「あなた様は、我々は昔、昔、あったことがあるのを覚えているのか？」

お年寄り：「今日は、始めてあなたと出会ったのよ。あなたはきっと人を間違えただろう。また、南京土地ってなんて、言っちゃって！！？冗談じゃないねえ。ハハハハ。」

雲知はぽかんとした顔をしていた。「穆炎は何をしているの？この土地はなぜ、自分が話したことが分からないふりをしていたのか？それとも、穆炎とこの土地はそもそも、わざと自分を隠すことでもあったのか？」

雲知は、「穆炎は何をしているの？わたしは、彼は死ぬわけがないと知っている。何かあれば、直接私に言いなさい。前回と同じだ。」雲知は期待しそうにこのだらしくない、だらしいおじさんをつかんだ。

お年寄り：「違う違う。お嬢さん。あなたはきっと間違えたと思う。我が家の穆炎はもうあそこに寝ている。もう目が覚めない。わたしは彼の父ですから、目が覚めてほしいと思うが、あり得ないことだ。我々はあまりにも悲しまないようするしかない。」だらしないおじさんは雲知の手を外した。

雲知は後ずさりして、ぽかんとした顔をしておじさんを見つめた。「これはどういうことだ？これはいったいどういうことだ？？穆炎は自分のそばに来たばかりじゃないのか？なぜ突然このように離れた？それとも、妖怪は人間の世界では会えない？だから、これから夢の中でしか会えないのか？だけど、彼は運動会に申し込んだじゃない？後少なくとも2週間がある！どうしてこんなに突然に？きっと何かあったに違いない！」雲知は考えれば考えるほどおかしいと思う。

雲知は、「お願いします、おじさん。正直に事実を教えてください。穆炎はいったい何かあったのか？！それとも何かわたしに隠すことでもあったのか？」

だらしないおじさんはこれ以上何も言わず、しきりに頭を振って、後退りするばかりだった。

これはどういうこと！！？雲知は急にいらいらし始めて、おじさんのえりをつかんで、「穆炎は何かあったのかはやく言え！！彼はわたしを探しに来たの！わかったの！！！はやく言えよ！」と怒なってしまった。

お年寄り：「ええ。。。」おじさんは、深いため息をついた。「いまの子供は本当に神様ですら尊重しないなあ。」こう言いながら、雲知の手を外した。「この件は、どうぞあの蔡千守に聞きなさい。答えを得られます。」

雲知：「蔡千守？」

お年寄り：「はい。」おじさんはにっこり笑って頷いた。「追悼会はもうすぐ始まりますから、わたしは外に行って挨拶しなければいけません。ここで失礼します。」こう言い終わると、首をさげて、振り向いてロビーに行った。ぼうっとしていた雲知だけ残された。

この日、蔡千守は穆炎の追悼式に参加しなかった。

当日の夕方　　蔡千守の家

ベルが鳴った。お母さん；「だれかしら？」

雲知：「わたし、李雲知です」

お母さん：「雲知？」お母さんは料理を作っているところなので、慌てて大きい声で千守を呼んだ。「千守、雲知にドアを開けなさい。」蔡千守はあたふたとドアを開けに来た。

千守：「あら、雲知か、何かご用ですか。」

お母さん：「雲知ですね、食事しましたか？」お母さんの親切な声が台所から伝わってきた。

千守：「あなたは出てきなさい。」雲知は重苦しそうな顔をしていた。蔡千守はおとなしく出て行った。

雲知：「今日の穆炎の追悼式になぜ来なかったのか？」

千守はいきなりこう聞かれて、思わず驚いてしまった。「穆。。。穆炎はわたしと親しくない。」

雲知：「我々は一緒に補習したことがある。そうじゃない？！あなたはこんなに冷たいのか思わなかった。」雲知はとても怒った。「また, 穆炎のお父さんは、穆炎は何かあったのか、あなたが知っていると。あなたに聞きなさいと言った。」

千守：「なに？」千守は目を丸くした。「穆炎のお父さんはこのように言った！！？」

雲知：「はい。」雲知は千守をじっと見つめた。正直に言うと、そのおじさんがこのように言ったのを聞いた時、彼女も五里霧中で、信じられないほどだ。その時の表情はいまの千守と同じだ。