第三巻 第一話
第三巻 第一話
雲知の家の下
千守:「雲知!」雲知が下りたばかりに、蔡千守が後に自分の名前を読んだのが聞こえた。
千守:「一緒に行かない?」
雲知:「いいえ、あなたは先に行きましょう。」
千守:「穆炎を待っている?」
雲知:「ええ。」雲知は千守が穆炎を嫌がるのを知っているので、曖昧に答えた。
千守:「わかた。。さようなら。」千守は口を尖らせ、手を振ってから、離れた。
雲知は、「千守はなぜ今日はこんなに落ち着いているのか?普段は、穆炎と対立しているじゃない?」と蔡千守が平気に離れたのを見て、思わず疑問に思った。
学校で朝の朗読時間 教室の中
朝の朗読はもう半分はじまっているが、穆炎の席はまだ空いている。雲知はいらいらして振り返ってみて、穆炎がはやく現れるよう祈っている。「彼にもう朝の朗読のことを伝えたと思うのよ。」
担任先生はあたふたと教室に入ってきて、重苦しそうな顔をしている。「いま、ちょっと聞いてください。ひとつ皆さんに知らせたいことがあります。」
みなさんは、朗読を止めて、担任先生を眺めて、いったいどういうことをいま知らせなければならないのか分からなかった。まさか、抜き取りテストをやるのか?
担任先生:「今朝、穆炎のお父さんから電話をいただきました。穆炎さんは、もう今朝6時、車の事故に会い、わたしたちと永遠に離れることになりました!」
人々:「なに!」「穆炎か?!」「まさか!!?」クラス全体は沸き立った。みんなはそのかっこのいい皮膚が黒い少年が、こんなに速く、こんな形で、突然すべての人を離れたなんて、信じられなかった。
その中で、最も驚いたのは、李雲知であろう。「ありえない、まさか。。。まさか。。。まさか!!」
雲知はこの言葉を繰り返し繰り返しただけだ。彼女は、反論したかったが、どう話せばよいかわからなかった。彼女は、穆炎が人間じゃないことがはっきりわかったが、彼の消失がいったいどういうことかわからなかった。また、彼のお父さんは。。。まさか妖怪なのか?この時の蔡千守は、驚いてなかったし、話もしなかった。彼は、李雲知を静かに眺めるだけで、自分が学生たちの議論に巻き込まれるのに任せた。
担任先生:「穆炎学生の葬式は、明日午後1時に竜華賓儀館にて行われます。哀悼式に参加する学生は、後ほど李雲知のところに申し込んでください。雲知、登録完了後、最初の授業が開始する前にそのリストをわたしに渡しなさい。」
雲知:「はい。」
翌日午後1時 竜華賓儀館 穆炎の葬式
雲知は、30分早くついた。穆炎の告別式のロビーにはだれもいなくて、水晶の棺おけの中もがらがらだった。
ロビーの後ろ側に一つの扉が閉まっている。雲知は好奇心がある人で、しばらくためらった後、その扉に向かって歩いて行くことにした。扉を押して中に入ったら、違う世界だった。狭長い通路の左右にまったく同じな扉が其々並んでいる。一枚の看板が目の前に立てられている。「無関係のものは立ち入り禁止。」
雲知は、「その中に何がある?」と思った。彼女は本当に知りたかった。周りを見渡すと、ひとりもいなかった。「ちょっと見るだけで、問題はないだろう。」
雲知は勇気を出して、自分に一番近い扉を開いてみた。まったく案の外のことだった。真ん中の台に、なんと穆炎の遺体が置いてあった。
雲知:「穆炎!」雲知はその場でぼうっとしていて、動けなかった。この遺体はどういうことだ。穆炎は何をやったか!!?これは偽物なのか?ここまで思うと、彼女はもう躊躇わず、台に近づいて行った。
お年寄り:「この学生。」いきなり、後ろから老けた声が聞こえた。雲知は思わず震えて、振り返ってみた。この人はどうも見慣れたような感じがしたなあ!雲知は目の前にいるおじさんを見つめて、考え込んでいた。
お年寄り;「あなた様は、穆炎の追悼式に参加に来ているのですか?」
雲知:「はい、そうです。あなた様は?」
お年寄り;「わたしは穆炎の父です。」
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