第二巻 第二十二話
第二十二話
穆炎:「千守!!」穆炎は最後の力を尽くし、それらの魂を受けようとしたが、重傷を受けたこともあり、地面から数メートル離れたところですぐ地面に落ちてきて、漂っているほこりの中で意識がなくなった。
侍国天王は、「涅真、西母様は、ここに千年閉じ込めた。後まる230年残っている。今日は、なんと塔を破って逃げようとした。罪に罪を重ねるということだ。反省しろ、後500年後じゃないと、牢屋から出られないと仏様に命じられた。」言い終わると、四つの金剛は雲を巻き上げ、怒って立ち去った。
1時間後、趙永安の三素草書斎の中の暗室 床
蔡千守と大蛇が並べて寝ていた。
趙永安は大蛇に向かって眉をしかめ集中して呪文を唱えた。
30分後、大蛇はゆっくり目が覚めた。「趙。。。趙おやじ、わたしはどうしたの?」
趙永安:「ええ。。。。」趙永安は頭をふった。「あなたはいま、元の形に戻っている。二千年の修行は何も残っていない。」
大蛇は頭をあげて、そばに寝ている蔡千守を眺めた。「じゃ、千守も打たれた?彼は大丈夫か?」
趙永安は相変わらず頭を振った。どこから話せばよいか分からなかった。「このバカ、法力は人間を傷つけられないと思った。あなたを守りたかった。。。増長天王に剣で刺された。彼の魂が。。。」趙永安は涙ぼろぼろだった。「粉々にされてしまった。。。」
穆炎:「なに!!?」大蛇は、蔡千守のそばに近づき、頭を下げじっくり眺めた。
穆炎:「彼の体は暖かいのか?」大蛇は尻尾が千守に触れた後、驚いた。
趙永安:「忘れた?彼の体の中には、あなたの800年の精華があるのだ!これは、彼がこの剣を受けた、趙本人だ!!」
穆炎:「じゃ、彼はいま。。。昏迷状態にあるのか?」大蛇は探るように聞いた。「確実に言うと、人間がいう植物人状態。」しばらく沈黙が続いた。「だけど、蔡千守の三生石の上には、86歳まで生きられると書いてあるのじゃない?」大蛇は聞いた。
翌日の朝 蔡千守の家
蔡千守は洗面所の鏡に向かって、まるで知らない人を眺めていたようだ。彼は黙って長く眺めて、左手を差し伸べて自分の顔にそっと触れた。
お母さん:「千守!はやく歯を磨いてご飯を食べに来なさい!」お母さんは扉の外で叫んだ。
千守:「はい!」千守は返事した。彼は頭をさげ洗面所のそばにある歯ブラシ、コップを眺め、「蔡千守」と自分の名前を小さい声で読んだ。そうすると、歯ブラシ、コップ、雑巾はそっと目の前に漂ってきた。この時の千守の瞳は、金色に輝いた。
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