第二巻 第二十一話

第二十一話


突然、趙永安の顔色は真っ青になった。「穆炎は静安寺にいる。南海竜王の二太子である涅真を放そうとしている!!竜の鱗を得て、人間の形になるために、彼はなんとこれほど狂気になったのか!!!」

千守:「なに!?竜の鱗を得て、人間の形になる?!」千守は急に慌て始めた。

趙永安:「だめだめ。わたしははやく行って阻止しないといけない!」趙永安はすぐ頭をさげ呪文を唱えはじめた。

千守:「わたしを連れていけ!」蔡千守は飛びついて趙永安の袖をしっかり掴んだ。

空気が震え、二人とも消えた。


静安寺仏塔の前に、空気が震え、蔡千守と趙永安は現れた。二人は空を見上げたら、静安寺の上空では雷が大きく鳴って、一団の黒い雲が周りから塔の頂上に向かって迫ってきた。

趙永安:「しまった!四つの金剛はもうすぐつく。」

千守:「四つの金剛?」

趙永安:「涅真は若い頃、感情のことで竜の宮殿で西母さまのを蹴倒したので、底知らずの洞穴に千年閉じ込められた。今年はちょうど770年になる。後230年、牢屋に閉じ込められる!穆炎は今日、この頂上にある仏像を動かしたので、四つの金剛がすぐ来るのは当然のことだ。」話しているうちに、土砂降りの雨が降り出して、二人はびしょ濡れになった。

趙永安は、眉をしかめ指を弾いたら、目の前にある雨だれが集まってきて、この時塔の頂上にある様子を浮かべた。

案の定、穆炎は塔の頂上で呪文を唱え、5本の仏像を動かそうとしていた。

雷が響くとともに、琵琶を引く広目天王が雲をかきわけ、下りてきた。「大胆な蛇だ!なんと天の朝廷の犯人を放したいとは!」

趙永安:「しまった。四つの金剛は穆炎を知っているのだ!」趙永安はふとある重要なことを思い出した。

千守:「どういうこと?知っていたらどうなるの?」千守は疑惑の表情を見せた。

趙永安:「忘れた?前世、彼があなたを救いだしたあの牢屋は、元々四つの金剛が作った。今回、新たな仇と旧い仇を一緒に清算され、穆炎は命があるものか!?」趙永安は思わず穆炎を心配し始めた。

千守:「彼を救う方法はないのか?」

趙永安の回答を待たず、琵琶の音が雲を通りぬけてまっすぐ地面に向かってきた。趙永安は受け止められず、プトンと千守の前に跪いた。

千守は驚いた。「どうしたの?」

趙永安の顔は真っ青になって答えなかった。彼は集中して手まねをして呪文を唱え、体を守ろうとした。しかし、千守は琵琶の音に気付かず、目の前にいる趙永安が突然跪いたのを見て、驚いた。「この四つの金剛は何か法力を施したのか。なんと土地様も巻き込まれた。だけど、私は大丈夫!!?」言おうとしたところ、ふと大きな音がして、一匹の大蛇が塔の頂上から地面に飛び降りて、地面のレンガを起こし、人半分の高さのほこりをあげた。

千守:「穆炎?!」千守はほこりをかきわけ、前に飛びついて大蛇の頭を抱きしめて、「穆炎!!?穆炎?!目が覚めろ。」と叫んだ。

穆炎:「千守、どいてくれ!。。。傷つくから。。」大蛇は微かに目をあけ、小さい声で言った。

千守:「わたしは怖くない!」前世、穆炎が自分を救うために、命を捨てて牢屋を通り抜けた残酷な画面を思い出すと、思わず感動して、彼をもっとぎゅっと抱きしめた。「絶対あなたに死なせない。!」

塔の頂上では雷が大きく鳴って、多聞天王は傘をさし、雲をかきわけ身を出して言った。「速く見て。そのわかめはなんとこの蛇を見られた!!」増長天王と持国天王は慌てて集まって見たら、びっくりした。「このわかめもなんと妖怪だと思わなかった。妖怪の気配が感じられないほど、よく修行したなあ!」

趙永安も驚いて千守を眺めた。「そうだねえ。穆炎は800年の修行を彼の体の中に封じ込めたから、千守はもう普通の人間じゃなくなる。」

穆炎:「はやくどいてくれ!」大蛇は怒った。

千守:「いいえ!あなたが死ぬのを見て居られない!はやく元の形に戻して!あなたを連れていくから。」

穆炎:「わたしを連れていく?」大蛇は冷たくふんふんと言った。「わたしを連れていくなんか要らない!わたしが死んだ後、あなたは诺雲と一緒に楽しく生活できるじゃない!どいてくれ!。。。あなたの心にもないことなんて要らない!」

この時、この大蛇は頭ががんがんになって、雲知を诺雲に間違えて言った。

今回、千守が何も話してないうちに、大蛇は一気に振ったら、千守を十数メートル離れるところに放り出した。

雷が再び響いて、増長天王は剣を振り回して空をさした。

趙永安は、「千守!行かないで!」

しかし、役に立たなかった!千守は「わたしは人間だから、怖くない!」と叫びながら、雷雨に迎え、再び穆炎のところに飛びついて彼の体を守ろうとした。あっという間に、雷が地面に落ちてきて、ちょうど蔡千守の背中を打った。「あら!」「千守!」趙永安と穆炎が驚きの声をあげた。

千守の魂が一瞬、出され、色とりどりの気泡になり、空に向かって漂った。

穆炎:「千守!!」穆炎は最後の力を尽くし、それらの魂を受けようとしたが、重傷を受けたこともあり、地面から数メートル離れたところですぐ地面に落ちてきて、漂っているほこりの中で意識がなくなった。

侍国天王は、「涅真、西母様は、ここに千年閉じ込めた。後まる230年残っている。今日は、なんと塔を破って逃げようとした。罪に罪を重ねるということだ。仏様の命令で、反省させる。後500年後、牢屋から出られる。」言い終わると、四つの金剛は雲を巻き上げ、怒って立ち去った。


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