第二巻 第二十話

第二十話


雲知:「穆炎!千守!月餅を買ってきましたよ。家に帰りましょう。」と叫んだ。

穆炎:「はい!」穆炎は千守について雲知に向かって歩いていった。

雲知:「今晩、わたしはまた詳細を話しに来るから、落ち着きなさいねえ。」

「フフフ。。。。」竜は重いため息をついた。「帰りを忘れないで!」


当日の夜10時  静安寺

塔の中の空気が震え、穆炎は現れた。

涅真:「あなたは本当に信用を守るね、ようやく来た。」

穆炎:「わたしは、絶対来るって言った。あなたの竜の鱗がほしいのだ。約束を守ってください。」

涅真:「ほほほほ。あなたはわたしを助けてくれたら、一枚の鱗なんてなんでもないのよ。絶対にあなたに送る。約束を絶対守るから!」

穆炎:「よし。じゃ、どうすればあなたを救えるか教えなさい。」

涅真:「塔の頂上にある5本の仏像を移しなさい。」

穆炎:「これだけ?」

涅真:「これだけ。」

穆炎:「だけど、この塔が建造される前に、仏様の抑えがあったじゃない?なぜ塔の頂上にある仏像だけ移せばよいのか?」

涅真:「ここは地下鉄線路まで遠くない。地下鉄が開通して以来、日夜振動したので、ようやく九年目に、仏様がわたしをここの洞穴に釘づけされた竜の形のあいくちを動かした。」

穆炎:「じゃ、あなたはなぜ出てこなかったのか?」

涅真:「ええ。。。。」涅真はしきりにため息をついた。「わたしは何回も試した結果、もうすぐ仏様の法力を破ろうとするところ、地下鉄のある。。。ええと、小さな故障を起こしたかもしれない。これで、政府の重視を引きつけた。政府は精査して一ヶ月後のある日、なんとこの静安寺の住持である徳悟長老を呼びに行った。そのおやじは本当に腕前がいい。なんと計算を通じてこの底知らずの洞穴の下に、わたしの正体が潜んでいることがわかった。」

穆炎:「一人の平凡な人間は、なんと計算を通じて竜だと分かった!!?」穆炎も驚いた。

涅真:「そうだねえ。。。だれも思いつかなかった。わたしは法力から逃げ出せる前に、そのおやじは巨大な鋼板で洞穴の口を封じさせ、その上に中の仏である大日如来、東の仏である阿閦如来、南の仏である宾生如来、西の仏である阿彌陀如来、北の仏である不空成就如来の5本の金の仏像を置いて抑えさせた。1年後、仏塔が完成した後、それを塔の頂上に移した。」

穆炎:「じゃ、いまあなたを抑えているのは、実は当初仏様の宝器ではなく、その住持が抑えた仏像?」

涅真:「そうだ。一人の人間がわたしをここに封じ込められたとは思わなかった。だけど、彼も神様からあるべき懲罰された!そのおやじは、二年後になくなった。三生石の上にある寿命より、まる十年少なくなった。」

穆炎:「なるほど。とっくに仙人の世界ではこのようなルールがあると聞いている。仏様を超えた行動では、仙人であろう、妖怪であろう、人間であろう、すべて命の日数で相殺することとなる。まさか、この増ではこのようなことがあったとは思わなかった。」穆炎は思わず嘆いてしまった。

涅真:「ええ。。。一本の地下鉄のみ保つために、自分の命をなくすまで、わたしを永遠に封じ込めたなんて、本当にひどすぎる!!」涅真の怒った声が空まで響き渡った。

涅真:「今日は、あなたと縁がある。これは神様が私を自由にさせたいということだ!もうこれ以上話さない。はやくこの塔の頂上にある5本の仏像を移してくれ!」塔の頂上にある鈴は涅真の怒りでリンリンと鳴り響いた。

穆炎:「はい。」



趙永安の三素草書斎

リンリンという鈴の音とともに、蔡千守は扉を押して入った。

この時、趙永安は木の梯子の上に立って本棚の最上層の書籍を整理していた。「どうしたの?なにか気持ちでも悪いのか?」

千守:「はい。」千守は頭をさげ答えた。

趙永安:「穆炎はあなたをいじめたのか?」

千守:「それはない。だたし。。。」千守は、穆炎と李雲知が楽しく話したりする様子を思い出すと、どこから話せばよいかわからなかった。

趙永安:「ただし、彼と李雲知は親しくなってきた?」趙永安はゆっくり階段から下りてきた。「ほほほほ。だけど、千守、ねえ、心配しないで。彼たちは関係がいくらよくても、不可能だよ。これは運命だ。穆炎はどんなに強くても、妖怪だから。しかも、李雲知の三生石の上に刻まれている運命の人はあなた。だから、千守、もうくよくよ考えないで、ちゃんと自分の人生を過ごしなさい。成り行きに任せたほうがよい。」

趙永安が言った通りだ。だけど、蔡千守は相変わらず疑問を持っている。

千守:「だけど、前世、穆炎と恒诺雲が一緒に十年間を過ごした。これは事実だ!彼は恒诺雲を諦めたのも、わたしのためだ!わたしがいなければ、わたしと過ごすのではなく、彼たちは死ぬまで一緒に過ごすことができた!」

趙永安:「違う。千守、間違ったよ。前世、李雲知はあなたと一緒に居たのは、穆炎があなたと彼女の中から選んだのではなく、恒诺雲の三生石の上にもあなたの名前が刻まれているからだ。」

千守は呆気にとられた。

趙永安:「だから、いまは混乱しちゃった。すべての人は前世を思い出した。穆炎も人間の世界に来た。だけど、あなたの運命が変わらない。」こう言いながら、趙永安は指を数え、計算し始めた。

突然、趙永安の顔色は真っ青になった。「穆炎は静安寺にいる。南海竜王の二太子である涅真を放そうとしている!!竜の鱗を得て、人間の形になるために、彼はなんとこれほど狂気になったのか!!!」

千守:「なに!?竜の鱗を得て、人間の形になる?!」千守は急に慌て始めた。

趙永安:「だめだめ。わたしははやく行って阻止しないといけない!」趙永安はすぐ頭をさげ呪文を唱えはじめた。

千守:「わたしを連れていけ!」蔡千守は飛びついて趙永安の袖をしっかり掴んだ。

空気が震え、二人とも消えた。


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