第二十話

遠山中学校高二三組の語学授業

先生：「西南方向に向かって飛んでいる鳥がいる。光り輝いて鷹のようだ。朝、空の北側から出発し、夕暮れには、既に南の山陵にはその鳴き声が聞こえている。一言を伝えようとしたら、鳥に絵が描かれている手紙を託せばよい」

授業の中で、先生は西漢の詩を朗読していた。

教室の上方では空気が震え、千守は身を隠し現れた。千守は頭を下げ雲燦を探していた。雲燦は下で、ぶつぶつ言った。「西南方向に向かって飛んでいる鳥がいる。光り輝いて鷹のようだ。」

それから、ぐっすり寝てしまった。千守は手まねをして呪文を唱えると、自分が消え、雲燦の夢の中に入った。

恒裕杭は回廊を通して書斎に向かってすたすたと歩いていた。回廊の上空の空気が震え始め、千守は半分透明になって後ろの空に浮いていた。

「射て落ちた鷹の足には、縛られているとのこと？」恒裕杭はお供に聞いた。

お供は「はい。全巻の羊皮の上にはすべて匈奴の言葉が書かれています。」と答えた。

この時、空は暗くなりつつある。遠くから見ると、書斎の中はこうこうと明かりがついていた。突然、屋上に何かぴかぴか光っているようなので、じっと見ると、なんと屋上には一人が伏せていた。光っているのは、遠くからみると、なんと腕を守るための鎧とは！空に浮いている千守は驚いた。

「あの人。。。まさか前世のわたしか！！？」

南京夫子寺　穆炎の酒蔵

「李雲燦がいま、考えているのは、正にあなたが見る必要があるもの。速く行きなさい。。。。」

千守は一瞬ぼうっとしていたが、何も言わず地下室から消えてしまった。

空気が微かに震え、千守は離れたばかりに、南京土地である、だらしないおじさんは趙永安の後ろに現れた。

だらしないおじさん：「こんにちは、趙おやじ、百年ぶりだけど、あなたは全然変わっていないねえ。」だらしないおじさんは、微妙な表情を見せ、作り笑いをした。「なんと、青臭い子供をつれて、人の私宅にずかずかと入ってきたなんて、大胆だよね。」

趙永安：「ほほ、あなたも全然変わっていないねえ、いつもこんなに若く見えるね。」趙永安は驚かず焦らず。「いまは昔と違って、この子供の命は穆炎の手に握られている。我々神様は、見殺しにしてはいけない。」

だらしないおじさん：「穆炎は死ぬほど彼を傷つけないと思う。彼は一般の妖怪と違って、あの青臭い子供の家族を守る神様であるので、命を捨ててもあの子供を絶対守る、ということを忘れないでくれ。」だらしないおじさんは、大きな声で反発した。

趙永安：「今回は、いままでと違う。穆炎は変なことをしないと保証できるか！！？」趙永安は納得しなかった。

だらしないおじさんはこの言葉を聞くと、激怒した。「変なこと？前世で、だれが命を諦め、诺雲を諦め、人間の形を諦め、すべてを諦めて、蔡允を救ったか、覚えていないのか？」

趙永安：「だからこそ、彼は不平が収まらないのだ！！！彼の目つきを見たか？その蛇はとっくに後悔しているよ。今後のことを保証できるか！！？」そう言い終わると、趙永安は手を振った。そうすると、目の前に一つの雲が浮かべ、穆炎はこの時、酔っぱらって東湖の岸辺で狂気のように叫んでいる場面が現れた。「あなたは保証できるか！！？」

だらしないおじさんは画面の中の穆炎の後姿をじっと見つめて、それから頭をあげ聞いた。

「それなら、あなたはどういうつもりか？天機漏らすべからず、我々は彼たちの間に立ちいることはできない。」

趙永安は頭をふった。「穆炎は人間じゃないから、穆炎に関わることなら、なんでも話せる。穆炎がいない部分のみ、千守に見てもらう必要がある。我々は漏らすということではない。せいぜいカンニングぐらいだろう。」

だらしないおじさん：「穆炎に関わることなら、なんでも話せる？」だらしないおじさんはちょっと驚いた。「趙おやじ、あなたは、ルール違反してもどうしても蔡千守に人間の世界に戻させなければならないと固く決心したことか？」

趙永安：「ほほほほ、その通りだ！」趙永安はひげをなでながら、頷いた。

だらしないおじさん：「おそらく、考えすぎだろうなあ。あなたは、穆炎は李雲知のために、卑劣な手段を使うと思うか？蔡千守は人間の世界に戻っても、どうする？穆炎と恒诺雲は十年の夫婦関係があって、あつあつだった。いま、李雲知は前世のこと、気にいった人を思い出した。我々はいま、言い争っても、時期尚早だ！いわゆる三生石の上に決められた宿命は、三つの世界はすべてわかるのではない。特に、人間世界での寿命は、この数年間すべて変えられたのではないか！ふんふん！」だらしないおじさんは、怖い顔をして、穆炎のために不平を鳴らした。

趙永安：「ほほほほ、それじゃ、その結果を待とう。」趙永安はすこしも弱みを見せなかった。