不安神経症の再来
こんにちは、本当にお久しぶりです。
この直近の記事が、昨年の六月下旬の日付であることにビックリしています。
いやぁ、放置プレイもいいところですね。
だって、忙しかったんですもの!
何に忙しかったか覚えていませんが、オンラインゲームとかのような気がします。
さて、私は十年ほど前に不安神経症を患いました。
ある夜、睡眠途中で目が覚めたら、急に不安で不安でたまらなくなりぶわっと汗が出て息が苦しくなりました。そして、自分は今おかしくなっている、というのがはっきりわかるんですよ。
その頃、ちょっと器質的な内分泌系のかく乱状態だったので、それが発症の原因だったと思います。
それからは、夜中トイレに閉じこもり、頭を壁にガンガン叩きつけたりする毎日でした。
メンタルクリニックに通って薬を処方され、不安をだましだまし暮らしていましたが、他の科で内分泌系がおかしくなる疾患の治療がすんだ途端あっさりすっきり治りました。悪い夢から覚めたみたいな感じで、頭の中のもやがすーっと晴れました。
人体のホメオスタシスのシステム、すごいです。
そこでもう、不安神経症とは手を切って、二度とあんな日々は来ないと信じ込んでいたわけなんですが……また来ましたよ、今年の六月末に。
夜半に目を覚ましたら、なんか胸が大きな石のようなもので潰されるような感じで
息苦しく、訳の分からない閉塞感と恐怖で布団の上にじっとしていられないんです。
一度経験済みなので
「こんなことで死ぬわけがない、私一人がわけわからんことでビビっているだけ」
と言うのは重々承知です。
なので、家族を起こさないよう寝室を抜け出し、リビングの固いフローリングの上に寝転んで朝を迎えました。
それから布団が怖くなり、毎日フローリングで寝るようになりました。
自分というものが自分の皮膚に覆われて、部屋、家にいて、行政区や市や県、国というものに入れ子のように収納されているという意識が頭にこびりついて離れず怖くて怖くてなりませんでした。
ずっと息苦しいので、呼吸を一瞬止めないとできない「飲む」「食べる」という行為が怖くなりました。これも前回と同じ。
食べることが怖くて食欲がないので、家族の食事を支度するのも恐怖になりました。
パニック症状を起こした時の脂汗がフラッシュバックして息が苦しくなるので、暑いところに出たり、汗を掻いたりすることが恐ろしくなりました。
ずっとこんな感じで、頭の中はもやんもやんのブレインフォグ。
家族が通勤通学して一人になる時間が怖い。そのくせ、帰ってこられて「ただいまー」と入ってこられると恐怖で動悸を感じるというわけのわからない状態。
家族と必要最低限のこと以外は口が利けなくなりました。みんな優しいのに。
心療内科や精神科はどこも予約制で、私の住んでいるエリアではどこもだいたい一か月待ちです。運よく一週間後の予約が取れるところがあったのですが、そこは郊外に佇み鍵付き鉄格子の隔離病棟がある病院でした。
多くの患者さんは、そういうところは避けて街中の優しげな雰囲気のクリニックで予約を取るようです。私は診てくれさえすればどこでもよくて、本当に藁をもつかむような気分でした。
受診してみると、外来エリアは街中で人気のクリニックと大して変わらない雰囲気でした。受付の人も看護師さんもお医者さんも、優しくきびきびと対応してくださって、診察中もリラックスできました。処方されたお薬は弱いながらも依存性があるものだったので、どうしてものとき以外は飲まないぞと心に決め、結局今日にいたるまで半分以上残っています。もうダメだと思ったときの命綱で、大事に持ち歩いています。
で、おかげさまで今はだいぶ良くなっているのですが、夜半に目を覚ますとどこかに頭や手を叩きつけたいような嫌な感覚でいっぱいになっていることを感じます。だから寝息をたてている家族と一緒にはいられません。
やっとその荒れた感覚をうまくなだめられるようになり、息苦しさもだいぶ軽くなったので、今日はここに綴ってみました。
そして誰かの手助けになるなら、と思い、不安神経症が真っ盛りの頃試してみてよかったこと、あまりよくなかったことを記しておきます。なお、すべて私個人が感じたことであり、すべての人に有効ではないと思います。あくまでもご参考程度にとどめてくださいませ。
【やってみてよかったこと】
・カフェイン断ち
・鍼治療
・もみもみ椅子で首肩腰マッサージ
・フローリングで寝る
・(勇気は要るけど)夜間の散歩
・葉ものの緑黄色野菜、豆腐、豆乳の摂取
・日中はグレープフルーツ精油、夕方以降はベルガモット精油のアロマテラピー
・早期の精神科受診
・上記と平行した内科的検査
※不安症を呈する内科的な病気がいくつかあるので、そこを先にはっきりさせたほうがいいです
【効果があったかなかったかよくわからないもの・こと】
・市販の漢方の抗不安薬
・命の母
・酸化マグネシウム
・アレクサに当たり散らす
【増悪させたとはっきり言えるもの・こと】
・報道
・TV
・暗所、閉所
・暑さ、直射日光
・救急車の音
・地球環境や国際情勢、老後について考えること
・人の呼吸音
・自律神経を整える呼吸法
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