梅仕事

 こんにちは、お久しぶりです。

 このエッセイとも随分ご無沙汰しておりました。


 絵も文も、なにもイメージが湧かなくてかけないときに、このエッセイを書いています。新しいエピソードがここにあがるということは……きっとお察しいただけると思います。


 さて、今年も梅の季節がやってきました。

 さっそく梅仕事です。

 梅4キロを梅干し用に塩漬けしています。今年は昨年よりぐっと塩の量を減らし、焼酎を増やしていますが、ぶじに白梅酢が上がってきて安心しました。

 

 それから、1.5キロを梅シロップ用に、砂糖で漬けています。ちょっと癖があっておいしくなかった蜂蜜も入れています。

 さらに0.5キロを塩昆布しょうゆ漬けにしています。これは本当においしくて、そのままぱりぱり食べてもいいし、小さく刻んで混ぜご飯に使ってもベリグーです。スモモ漬けなどがお好きな方は絶対はまると思うので、レシピもどうぞ。


<梅の塩昆布しょうゆ漬けのレシピ>

1.1キロの梅をさっと洗い、へたを取っておく

2.1を容器に入れ、塩昆布1袋をのせて、ひたひたよりやや少なめのしょうゆを注ぐ。梅の頭が出ていても梅酢が上がるので問題ありません

3.時々、2を容器ごと振ってしょうゆをいきわたらせる

4.1週間ほどで出来上がるのでその後は冷蔵庫保存する


 パリっとした食感が好きな人は、漬け汁から梅の実だけ出して別保管すれば、柔らかくなるのを防げるかもしれません。我が家ではその前に食べきってしまうので、比較検討ができていませんのであしからず。

 残った漬け汁は煮魚や手作りドレッシングなどにどうぞ。

 

 こうやって偉そうなことを書いていますが、塩昆布しょうゆ梅や梅シロップはたまにつけていたものの、私が初めて梅干を漬けてみたのは昨年でまだまだ初心者、ひよっこです。


 私は梅干しについては保守派で、仕出しのお弁当の梅干しは食べたくありません。梅、塩 焼酎、赤紫蘇以外の材料が使われているものはノーサンキューです。さらに、信頼できる人がつけたものしか食べたくありません。保守派というより駄々っ子です。

 我が家の梅干しは、実家で母が毎年漬けているものを分けてもらっていました。

 しかし、母の年齢を思うとあまり重労働をさせると気の毒な気がしましたし、ずっと目をそらしてきたけれど、母の梅干しが食べられなくなる未来も見据えなければいけません。

 そこで昨年一念発起して、梅と焼酎を買い、昔ながらのレシピより少し控えめな塩の量でつけてみました。


 そしてびっくりしました!


 思ったよりずいぶん簡単に、思ったよりおいしくできました!


 大得意です。

 白ご飯のおともやおにぎり、魚の梅煮、そうめんやうどんなどの麺に使って随分食べました。

 いいですよ、おいしいですよ、自分が作った梅干しって!

 今年の仕上がりも楽しみです。


 でも、実家の母は

「そう、自分で漬けたんやね」

と少し寂しそうで、心が痛みました。




 

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