魚料理とよめごぶり
昨日の朝は鰆の西京漬けを焼きました。
簡単に作れるものですが、買うと割高です。
普通の切り身の魚を白味噌をみりんでのばしたものにつけておくだけなんですが、こちらは麦味噌文化圏なので、白味噌を買ってまで作りたくないのです。
でも麦味噌で作っても美味しいので、それは時々作ります。
焦げやすいので焼くときはこまめにチェックです。
昨日は豆アジのお徳用パックを買って、数日分の保存食として南蛮漬けを仕込みました。
あの魚を揚げた後熱々のうちに南蛮酢に漬け込むってやつです。
揚げ衣は、片栗粉だけでなく米粉を混ぜると剥げにくいように思っています。
私は南蛮酢には玉ねぎスライスと人参とピーマンの千切りを魚が埋まるほどたっぷり入れるので、野菜から出る水分に負けないようちょっとしっかり味を付けます。
あまり甘いのは好きではないので砂糖控えめで酢をたくさん使います。
酢が揮発するのが嫌なので、「一度加熱して砂糖と塩・醤油と出汁と酢を馴染ませる」という工程は行わず、魚と野菜に旨みがあるので出汁は加えません。
知らなくてやらないのと、知っててあえてやらないのでは雲泥の差なのです!
めんどくさいからやらないというのも大きいのですが。
南蛮漬けは二日目からめちゃくちゃ美味しくなります。
今朝つまみぐいしたら止まらなくなりかけました。
昨晩は南蛮漬けを作る片手間に、天然ブリの刺身の端っ切れを安く売っていたのを刺身醤油と酒に漬け込んで大葉ともみ海苔とわさびでブリ漬け丼にしました。
家人がとても喜んでいたので幸せです。
残った醤油漬けのブリは、今朝お茶漬けに。
お刺身の醤油漬けのお茶漬けはどえらくおいしいですよね!
ところで、私の実家のあるあたりには昔「よめごぶり」という風習がありました。
息子に嫁をもらった家は、その年のお歳暮に必ず嫁の実家にブリ一尾を贈らなければならなくて、嫁を気に入っていればいるほど大きくて丸々したブリを探し求めて贈り、嫁がポンコツだったら痩せた小さなブリを贈るというしきたりです。
「嫁御っぷり」とかけて「よめごぶり」。
今はもう誰もこんなことやっていないと思います。
やったというご家庭を私は見聞きしたことがありません。
笑い話になっている旧い風習ですが、昔のお嫁さんはそういう目に見えるもので評価されてほんとに辛かっただろうなと思います。
新婚当時、私もこの「よめごぶり」の話を姑にして、
「お
とおそるおそる尋ねると、大笑いして
「イマドキ、ブリ丸ごと一本もらっても迷惑するおうちがほとんどでしょう? そんなことより、これから一緒に食事に行きましょう! いいレストラン見つけたんですよ!」
と言われました。
いいお姑さんでよかったです。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます