AM11:47
「人権に守られてるのかどうかは別として、これはお前たちの正式な仕事だぞ? サボったらかりんとうどころかこんぺいとうも無しだ」
『ム……ドウイウ事デスか』
「ついさっき、校庭に隕石が落ちた」
『ナントソレハ一大事。オイオ前達!』
レムの呼びかけに、ぬいぐるみが何体か、ふよふよと浮かび上がる。
『様子ヲ見テ来ルノデす。一分以内ニ戻ラナカッタラ死刑デす!』
ひでぇ。かりんとうで働かされてると思うと涙しか出ねぇ……っておい、お前らの人権ガバガバじゃねぇか。
自らの命を護る為に脱兎のごとく飛んでいく悪魔達。気になってタイムを計った見たら、彼らはギリギリ59秒で帰ってき
『後ロノ二名、0.5秒と0,07秒遅い! 罰を与エマす!』
レムがそう言ったその時、空間に亀裂が入った。いや、アレな事言ってるのは分かってるけど、そうとしか表現しようがない。
何もない虚空に入ったヒビの奥は、真っ暗で全く見えない。と、そこから猛スピードで伸びてきた腕のような何かが、二匹の悪魔をがっしりと掴んで亀裂の向こう側に引きずり込んだ。
そして、何事もなく閉じる亀裂。……うん、ゲームとかで見たことのある演出だし、そこには敢えてツッコまねぇよ?
だけど、一言だけ言わせてくれ……お前が悪魔的に強いのか弱いのか分かんなくなってきたわバーカ。
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