第15話 怒り

私は良く言えば平和主義者。

悪く言うならただの小心者の事なかれ主義です。


あまり人とケンカはしたくないし、

嫌な思いをしてまで、させてまで、

分かって欲しい事が私には無いのかもしれません。


でも、考え方は人それぞれで

特に正義感も人それぞれ。

私とは違うと思ったとしても

それを否定もしません。

十人十色、

色々な考えがあると思います。


ただ、正義感って危ういですよね。


正義という名の元なら人は強くなり、

誰を叩いても傷つけても気にしない。

だって、これは正義だから。

勧善懲悪。


そうなると、

果たしてそれは正義なのか何なのか。


個人にとっての正義であったとしても、

みんながそうだとは限りません。


「自分の正義がみんなの正義じゃないぞ!!」と。


勿論、そういう人は熱血漢で、

良い行いをしているのも

沢山見ているし、

悪い人では決してありません。


ただただ、その人は悪い事を許せない。

でも、その悪い事って本当に悪なのか?


そう思うのも私個人の考えなので、

相手にとっては違う。


堂々巡りですね。

難しいなぁと思います。



さて、怒りのこと。


平和主義とはいえ、

不条理な事に出くわすと

キィーー!!となります。


キィーー!!となってモヤモヤして

でも、そこでケンカしても

分かり合えることはなく

数日嫌な空気で過ごす。

(夫との場合)


そして、日数が経つとうやむやになって

日常に戻る。

もう意味のないケンカはするまいと

思いました。


この歳になってやっと気付いたのですが、

大体1週間経つと

「まぁどうでもいいか」

となるのです。

面倒くさくなって。


私は何かに憤っても

1週間でどうでも良くなるのか!

と、我ながら自分の取扱説明書が

分かった気がして、

少し嬉しかったくらいでした。


ただ、どんなに嫌な事があっても

寝ちゃえば忘れるって人

たまにいますよね。


羨ましすぎる。


でも、自分の性格から言って

くよくよして

あれやこれや考えてモヤモヤすることに

期限があると分かっただけで

気持ちが軽くなったので

良しと思うことにしました。


そして、怒りが無い時に

「この前〜だったよ」と

さらりと伝えると意外と

ぶつからずに心も軽くなりました。


それでも何も変わらないことも多々ありますが、ケンカして嫌な雰囲気が続いての1週間より、私の心の中で1週間で風化するのを待つ方がよっぽど楽なのです。


あくまで、

わ・た・し・は・の話ですがね。



…本当の本音の本音は寝て忘れられる人に

なれるものなら、なりたい。



もっともっと

まぁ、いっか〜

と思える柔らかく心の広い人になりたいものです。














  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る