第13話 老い。
20歳になった時、
おぉ!大人になったのか〜
と特に何も変わってもいないのに
大人になったから、
「居酒屋でお酒を飲んでみる」
みたいな事をして浮き足立ちました。
30歳になった時、
何故だか嬉しかった。
30過ぎたら、あまり物事くよくよ考えなくなって楽になるよ〜とか言われていたし、
憧れの女性像が大体30歳以上の方だった
せいもあって、わくわくした気がします。
ただ、30過ぎたら体調変わるよとも周りから言われていて。
その言葉通りに疲れやすくなったり頭痛になりやすくなりました。
あの言葉、本当だったわ…と思ったものです。
そして、今。
私はもうすぐ40歳になろうとしています。
今までのこれが出来るようになる!
とか憧れるとかわくわくとかは
全然なくて…
皮膚がすぐ荒れて病院へ通う。
動悸がして血圧が高くなり
病院に通う。
それに伴い、病院の話題の多さよ。
確実に体が老いている。
恐ろしや…。
その反面、気持ちは変わらずどころか
今まで何とも感じなかったはずの
サンリオのキキララカラーに心奪われたり、
急激にアイドルにハマったり、
Minecraftという息子のゲームに
夫婦で没頭したり…。
心が老いに抵抗しているのか、
低年齢化している気がします。
好みも変わらないので、
今まで通りのものを選ぼうとした時
心が毎度揺れる。
いいのか?
若い格好しているけれど
近付くとめちゃくちゃおばさんだった状態になるけれど、いいのか?
その時に思うのです。
神は与えておいて
奪うのですね…と。
本当に植物と同じで
成長したら
あとは枯れていくだけですねと。
ただ、私は始まりより終わりが好きです。
1年の中で大晦日が大大大大好きで
その1日の為に生きていると言うくらい。
逆に年が明けると、
あーあ、また始まるのか…と興醒めするほどに大晦日だけが特別好き。
「もうすぐGWかぁ…と、いうことは!
年末まであっという間じゃないか!」
「夏休み…と、いうことはすぐに年末だ!」
(歳をとると時間があっという間なので)
と常に大晦日を意識して生きていると言っても過言ではありません。
そう思えば、
老後は人生にとっての年末で、
私は一生に一度の大晦日に向かっているのかもしれない。
…無理あるかな。
でも、そう思って、
老いを受け入れて
痛くても好きなものを好きなまま
着たいものを着たいままに
行くっきゃないなぁと思う
今日この頃なのでした。
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