第3話 恥ずかしい②
恥ずかしいことは山の如し。
それくらい恥をかいて生きている私。
前回の恥ずかしい話はかなり風化して、
今では笑い話です。
ただ、既に5年以上も経つのに風化できていない赤っ恥がまだあります。
それは、息子がまだ幼稚園に通っていた時のこと。
幼稚園が終わっても
お友達と毎日の様に園庭で遊んでいました。
そんな感じなので、
迎えに行っても2時間は帰れない日々。
その内、仲の良いママ友も出来て、
子供同士も仲が良いので
親同士お喋りをしながら楽しく過ごしていました。
そして、その仲良しママさんの旦那さんは
一緒にお迎えにもくる子煩悩なパパさんでした。
息子もよく遊んでもらっていて、
絵に書いた様な理想のパパ。
そして、ママもおっとりとした美人さんだし、息子のお友達もとても優しくて
素敵家族そのもの。
もし、私がマッチ売りの少女なら
最後のマッチでこの家族を夢見るわ〜
とさえ思います。
そんな素敵家族との穏やかな時間の中、
他のクラスのやんちゃ坊主が私に近付いてきました。
ちなみに、
私はよその子供によく手をひっぱられては
遊びに連れ回され、
気がつけば、我が子ではなく
よその子と遊んでいるというのが日常茶飯事でした。
分かりやすくいえば、
子供になめられやすいのです。
(それは今も変わらず)
でもさ、でもさ、
その分ちゃんとよその子を邪険にせず
遊んでいるのだから
辱めなんて
神様あまりにもひどいじゃないですかー!!
今でもそう思います。
その日のやんちゃ坊主は、
素敵夫婦のいる前で
「○○のママ(私)はお相撲さんに似ている!」
と言ったのです。
その時、一瞬で空気は凍りつきましたよ。
そして、私も大人として笑い飛ばせば良かったものを、
「そんな事わざわざ言わなくていいじゃないか〜!」
と小石を彼にポイっと軽く当てました。
それがその時の精一杯の私の返しでした。
(なんてひどい返しなんだ)
今思えば、もっと冗談ぽく切り抜けれたら…と後悔先に立たずってやつです。
しかも、私の「そんな事言わなくていいじゃないか〜」に被るくらいに彼は
「ちゃ〜ら〜ら〜ら、USO(うそ)!♪」
言ったのです。
その頃、妖怪ウォッチが大流行りで
先にウソをついて、
その後ピンク・レディーの「UFO」に合わせて
「USO(うそ)」というのが
子供達がよくやっていた遊びなのでした。
私はそれを本気にして、
本気でショックを受けて、
半分冗談に見せかける事も出来ず
若干怒るという失態を
素敵夫婦の前でやってしまったのでした。
5年以上経った今でも
その素敵夫婦と息子同士仲良しですが、
その時の話は恥ずかし過ぎて
話題には出来ません。
大体、そのやんちゃ坊主も
ひょっとしたら私の顔面蒼白を見て
「USO」にしたのかもしれないし、
元々「USO」をやる為のフリだったのかもしれない。
まぁ、私のぽっちゃり体型が招いた事とはいえ、相撲取りまではいかないだろー!!
もしくは、そんなスレスレなとこ突いてくるなよ〜!!
子供って残酷です。
今でも癒えぬ赤っ恥。
恥の多い生涯を送ってきました。
神様ー!
これって何か報われますかー?
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