第2話 オメガの僕

高校は、小中と違いオメガ・ベータ・アルファは、それぞれ別棟で授業を受けたりする。

僕が通うことになったこの、私立荘詩学園(しりつそうしがくえん)では、ほかの学校と1つ違うとこがある。それは、年に2回ほど、オメガ・ベータ・アルファが交流しパーティーを開催する。

このパーティーを通じて運命の番を見つけるオメガは、少なくないらしい…

(まぁ、僕には関係ないけど)


こうして、僕の高校生活が始まった。





時計の針が8時を指すと門が開き、いっせいに入学生がクラス表の紙に集まった。

(僕の名前は安西だから、、、あっ!?あった、3組か)

僕は、自分の名前を素早く見つけ、人が群がるクラス表の前を足早に離れていった。


オメガ棟を目指し歩いていき、ベータ棟を通りすぎる頃…

「キャァァァァ///////」と男女問わず、黄色い声援が聞こえてきた。

(ん?なんだろ…)

僕は気になり、声援の近くに歩み寄った。

(み、見えない…身長のことは、気にしてなかったけど…うぅ、、、こんな所で身長を気にするとわ…。す、少し前に行ったら見えるかな?)

そう思い、人と人との隙間を割って前へ向かっていった。

(もうちょっ、、、!?)

前へ向かっていると、突然何かにツマづいて……

「わっ!?」

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