好きだと言いたくて…

柊 柃夢

第1話 オメガの僕

その日、家族という暖かい空間は、あっという間に壊れて行った。

泣き叫ぶ母の声。

怒鳴り散らし、物に当たる父。

僕はただ、自分の存在を呪い続けた。


(あぁ、なぜ…どうして、、、)

僕は、オメガなんだろう…



こうして、オメガの僕は誕生した。





そんな日から何年か過ぎていき

僕は、高校生になった。

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